「農民」記事データベース20150504-1164-14

アースデイ東京2015
2日間11万人
(1/2)

テーマは
エネルギー 食と農 経済

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トークイベント

TPPここが問題

地域・農業崩壊
食品の安全性
労働条件の悪化

 地球や環境のことを考えて行動する日――。アースデイ東京2015が4月18、19の両日、東京・代々木公園で開かれ、2日間で11万人が参加しました。

 今年のキャッチコピーは「Yes・Peace!」。「イエス・ピース!」な社会をめざし、エネルギー、食と農、経済の3つのテーマで解決策をさぐり、発信しようというイベントです。

 アースデイには、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)のほか農民連からは、食品分析センターと青年部が出展しました。

 全国食健連は、「強欲資本主義NO!」の展示で、食と農の問題をアピール。食料、農業について考えるクイズを実施し、親子やカップルで挑戦する姿も目立ちました。正解者には、茨城・筑波嶺きのこセンターのマイタケ、宮崎・JA綾町の日向夏がプレゼントされました。

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クイズに答えてマイタケと日向夏をゲット

 展示ブースの横のテントでは、トークイベント「みんなが幸せになれる経済って?――利潤ではなく命を!〜TPPの何が問題?」が開催されました。

 パネリストは、農民連青年部の渡邊信嗣事務局長、東都生協の池田京子副理事長、全労連の橋口紀塩事務局次長の3氏。司会は、アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子事務局長。

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討論する(左から)内田、渡邉、池田、橋口の各氏

 TPPによる影響について、渡邊さんが「輸入農産物が増え、国内産は品目によっては半分以下かゼロになるものもある。地域から農業がなくなれば、雇用もなくなり、街が崩壊して、地域そのものがなくなる」と深刻さを告発しました。

 池田さんは、「子どもたちには、遺伝子組み換えでない、安全な食品を食べさせたいが、TPPで、食品表示ができなくなり、選びたいものも選べなくなる」と不安を訴えました。

 橋口さんは、労働者への影響を述べ、「多国籍企業が収益を上げるために、労働条件の悪化を進め、首切り自由の社会をつくろうとするのがTPP。長時間・過密労働、賃金の切り下げや残業代ゼロなど、問題だらけだ」と指摘しました。

 最後に、参加者で、農の現場を訪問するなど、消費者と農家とがつながり、交流すること、TPPが農業だけでなく、くらし全体にかかわるものであることを学習し、周りの人に語っていくこと、TPPの対極にある「助け合い」の精神を学び、発揮することなどを確認しました。


“TPPいらない!!”

3テーマで都内パレード

 アースデイの出展者や来場者は18日、会場の代々木公園から渋谷に向けて、パレードを実施。エネルギー、食と農、経済の3つのテーマに分かれて、350人が練り歩きました。

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渋谷の街を練り歩きました

 食と農のグループは、TPP交渉反対を訴えたほか、ファストフード世界同時行動で活躍したマクドナルドのピエロも飛び入り参加しました。

 「TPPはいらない」と官邸前行動で行うコールを響かせ、渋谷の市民・若者にアピールしながら代々木公園に戻っていきました。

(新聞「農民」2015.5.4付)
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2015年5月

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