農民連第21回定期大会開く要求実現・共同の核
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「全国に女性部の結成を」と呼びかける女性部員のみなさん |
岐阜県農民連の小寺徹会長は、TPP反対のたたかいの中で、運動と組織拡大の飛躍を勝ち取った経験を報告しました。
反対運動を強めるために県食健連をスタートさせ、さらに運動を飛躍させるために農民連の活動を発展させようと県農民連の事務所の設置と専従職員の配置を実現し、県内2カ所で農民連を結成・再建させています。
茨城県農民連の初見安男さんは、2年間で10万枚もの税金相談会や東電への損害賠償請求活動を知らせるチラシを地域で配布。相談を受けた会員が新たに農家を誘ってくるなど、2年で62戸の仲間を増やした経験を報告。
宮崎県農民連の有田枝梨子さんも、免税軽油で相談会を開き、会員になった人が新たに仲間を紹介するなど、「手が回らない」ぐらい相談が相次ぎ、組織を前進させています。
京都農民連の井尻勇助さんは、酒米「山田錦」の地産地消をめざし、168袋の米袋でスタートし、昨年は約2000袋に前進。この取り組みのなかで2人の若い会員を迎え入れたことを報告。「今年は2500袋に挑戦したい」と意気高く決意表明しました。
岡山県農民連の戸川健一さんは、林業の振興で発電など木材の有効利用と雇用創出による農山村の再生をめざす取り組みを進めるために、林業分野での組織づくりに取り組むことを訴えました。
アベノミクスとは対極の「人間性あふれる豊かな社会」の担い手として、農民連が存分に役割を発揮していることが浮き彫りになりました。
農民連前会長の佐々木健三さん(代読)は、被災者に野菜を届ける妻の智子さんの活動を報告。40アールの畑で野菜をつくり、ほぼ一人で3つの仮設住宅に届けています。心を閉ざしていた被災者も心を開くようになり、次第に交流の輪も広がっていきました。佐々木さんは言います。「自己犠牲をいとわず、自分たちよりもっと苦しい立場にある人たちに支援の手を差しのべる。これは農民連だからこそできる活動なのです」
産直会社、百姓百品を経営する愛媛県農民連の和気数男さんは、障害者が行う農作業の喜びについて発言。知的・身体障害をはじめ、薬漬けや引きこもりなど、さまざまな障害をもった人たちが、「毎日が楽しい。農作業は厳しいが、収穫の喜びが味わえ、四季にふれることができる」との声を寄せるなど、農業の担い手となって生きいきと取り組んでいることを発言しました。
「さらに大きな農民連を」と拍手で応える参加者 |
来賓として、日本共産党の紙智子参院議員、新日本婦人の会の笠井貴美代会長、日本米穀小売商業組合連合会の長谷部喜通理事長、全労連の小田川義和議長、全国革新懇の牧野富夫代表世話人、日本婦人団体連合会の柴田真佐子会長、全農協労連の舘野豊書記長、全国食健連の坂口正明事務局長があいさつしました。
13日の夕方はレセプションが開かれ、47都道府県の特産物・銘酒・加工品がズラリと並びました。参加者からは、農民連との共同・交流の深まりへの期待の言葉が語られ、各地の逸品に舌鼓を打ちながら交流を楽しみました。
[2015年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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