「農民」記事データベース20140519-1117-03

TPPは秋田をつぶす

最後まで粘り強くたたかおう

関連/2014年メーデー


食料・農業・環境守る県民総決起集会

県内22団体1500人参加

 「TPPから食料・農業・環境を守る秋田県民総決起集会」が4月16日に秋田市内で開かれ、22団体から1500人が参加しました。主催団体は「食料・農業・環境を守る秋田県民会議」です。構成団体は秋田県農業協同組合中央会、秋田県農業会議を中心に、秋田県農民連など県内農業関係団体のほか、県立大学TPP研究会、県生活協同組合連合会、県商工会連合会、(社)県建設業協会、県漁業協同組合などです。

 4人の代表がリレートークで訴えました。米どころ、みそどころの秋田から全国に発信していこうという活動をしている、「一杯の味噌(みそ)汁プロジェクト」代表の小山明子さんは「あたたかいご飯とみそ汁のある古きよき日本の食文化をいつまでもあたり前につないでいける世の中であってほしい」と述べました。

 秋田県農業近代化ゼミナール連絡協議会会長の中村光心さんは、「担い手である農家には情報が届いていない。このような状況で議論が尽くされていると言えるのか。代々受け継いできたものをTPPに参加して受け渡していけるのか」と訴えました。

 JA秋田北女性部大葛地区副支部長の嶋田恵子さんは、「TPPへの参加で、子どもや孫に何を食べさせればいいのか。10年後には健康も命もカネ次第という世の中になってしまう」と力をこめました。

 最後は秋田県立大学アグリビジネス学科教授の長濱健一郎さんです。「自民党決議や国会決議、死活的利益の確保が最優先。それができないのであれば脱退すべきだ。今からでも遅くはない。TPPは秋田をつぶす。国会議員は自ら発した言葉を実行してほしい」と語りました。

 「TPP国会決議の遵守(じゅんしゅ)を求め最後の最後まで粘り強く運動を展開していく」という決議を採択して、集会は終わりました。このあと5つのグループに分かれてデモ行進に出発しました。秋田県農民連の三十数人は5グループのしんがりをビシッと決めました。

(秋田県農民連 金公一)


2014年メーデー

大増税・TPP参加反対かかげ

 第85回中央メーデーが5月1日、東京・代々木公園で行われ、2万7000人が集いました。

 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をメーンスローガンに、「消費税大増税・TPP参加反対」などの要求が掲げられ、農民連本部も参加しました。

 中央メーデー実行委員会の大黒作治代表委員(全労連議長)が主催者あいさつを行い、日本共産党の志位和夫委員長が激励のあいさつ、作家の池田香代子さんが連帯のあいさつをしました。

 メーデー宣言を採択後、参加者は、3コースに分かれてデモ行進を行いました。


 訂正 5月5・12日合併号の3面「TPP反対・各国での運動広げ国際連帯の強化を」の記事で、韓国TPP・FTA対応汎国民対策委員会のジュ・ジェジュン政策委員長の発言「年収1000万円以下の農家が増える」の部分を「年収1000万ウォン(約100万円)以下の農家が増える」に訂正します。

(新聞「農民」2014.5.19付)
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2014年5月

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