「農民」記事データベース20140407-1112-10

「種子」の学習会をひらく

岩手県農民連
女性部

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自家採種できず毎年購入
問題多い市販のF1品種(一代交雑種)
在来種の大切さわかった

 3月20日、岩手県農民連女性部の主催で「種子」をテーマに学習会が開かれ、男性や新日本婦人の会の会員を含めて、26人が参加しました。

 ドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」をDVDで見たあと、東北ライフ商事の河野和廣さんに「種」の話を聞きました。

 河野さんは、現在、市販されている種子はほとんどが自家採種できないF1(一代交雑種)品種で、多収で、そろったものができるなどのメリットがある一方、化学肥料の多投と農薬防除とセットになった技術であること、毎年、種子会社から種を買い続けなければならないことから、企業による種子支配に結びつきやすいことなどを説明。遺伝子組み換え技術の問題点なども知ることができました。

 それに対して、長い年月をかけてその地域の環境で生き延びてきた在来種は、多様性や適応力など自然の理にかなった生命力があり、私たちのめざす永続的な農業への転換にとっても大切なものであるのだということもわかりました。

 モンサントなどのアグリビジネスの戦略は「世界の胃袋を握ること」だとか。TPPに参加すればこうしたアグリビジネスがますます増長し、食糧主権も、国家主権さえも侵害されてしまうとの思いを新たにしました。

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学習会ではさっそく豆類や水稲の種を交換しました

 学習会には、菊池峰男さんという、無農薬栽培で地種を取っている方が参加してくれ、あずきなどの豆類、水稲の種などを持って来て、みんなに少しずつ分けてくれました。種を交換するときは、「倍返し」するルールがあるということで、みんなで「これが本当の良い意味での“倍返し”だね」「上手に作らなくては」と話し合いました。

(岩手県女性部 久保田みき子)

(新聞「農民」2014.4.7付)
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2014年4月

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