「農民」記事データベース20131209-1097-08

日本列島3000キロ
産地がまるごとやってきた

復興支援
産直みほん市2013
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町おこし貢献、伝統の特産品・加工品
農家のこだわりが輝く

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  /おいしい野菜ができました。取りに来て。

 11月27日に開かれた「ふるさと産直みほん市」の出展者と来場者の声を紹介します。


 少しでもいい物子どもたちに

  東麻布保育室 調理師佐藤芳美さんと栄養士竹田順子さん

 根菜やフルーツを中心に見に来ました。普段の八百屋に比べても品質が良く安いものがたくさんありました。ラ・フランスもこの値段なら子どもたちに食べさせてあげることができます。少しでもいいものをたくさん子どもたちに食べさせてあげたい。

 生産者と学校とつないでいけば

  東京都学校生活協同組合 塚越多賀子さん

 東京都内の小中学校や障がい児学校に学校給食の食材を納品しています。食材の多くを農民連に加盟する産直組織から仕入れていて、今日は仕入れ先の皆さんとお会いしたいのと、ほかにも新しいところがあれば、ぜひ取引を開拓したいと思って、来ました。

 味覚の育つ子どもたちに、安全で、生産者の顔が見えるものを食べさせるのはとても大切なことで、そこにこだわってがんばっている栄養士さんもたくさんいます。日本の農業を守らなければ、子どもたちに安心して食べさせられる、安全な食材もなくなってしまいます。これからもいい商品を紹介して、理念を持って作っている生産者の皆さんと、学校とをつないでいきたいと思っています。

 「おなご米」を買うことにした

  有限会社すえひろ 荒金一仁さん

 お店では現在、32銘柄のお米を扱っていますが、九州のお米が1銘柄だけだったので、ほかにもないかと探しに「みほん市」に来ました。福岡のヒノヒカリが「伊都国 おなご米」として出品されていて、生産者の鬼木さんにも会場でお会いできたので、鬼木さんのお米を買うことにしました。鬼木さんには、「元気つくし」も作ってもらえることになりラッキーでした。

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各地のお米の栽培を紹介するお米コーナー

 うちでは11年前から一般米は置かず、生産者の顔が見え、無農薬や特栽米、またはそれに準ずるものにこだわって扱っています。仕入れ値も小売価格も1年間一定で、スーパーのような特売はしませんが、売り上げは順調です。激安でなくても、鬼木さんの「おなご米」のように特色があるお米を求めるお客さんは確実にいます。

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福岡出身の来場者と話が盛り上がる「おなご米」の鬼木さん(左)

 産直にこだわりもってやってる

  (有)メルカ・ウーノ 森田隆さん

 生産者と結びついた産直にこだわりを持って有機農産物の卸売り販売をしています。農産物は単に商品としてのやりとりだけでなく、農業全体を理解してもらう必要があると思います。

 厳しいこと言うようですが、生産者も勉強が足りません。その地域ではありきたりでも、そこにしかないものに光をあてて、どう商品化していくか。農業はこれだけ難しい仕事を、大自然を相手にしてやっているのですから、そのことに誇りを持って、消費者に伝えていく努力も求められていると思います。

 その意味で、北海道のブースに出ていた山わさびは、加工品としても、商品としても完成度が高く、生産者の千葉洋子さんの話もとても良いと思いました。ともすると中途半端な完成度になりがちな農産加工ですが、精度の高い加工品ができるようになれば、農業も変わると思います。

(新聞「農民」2013.12.9付)
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2013年12月

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