元気もらった
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5回目となった今年の開催地は宮崎県都城市。この地域の都北農民組合では、いま免税軽油の取り組みで続々と会員が増えています。事務局の有田枝梨子さんは、この地域には畜産農家が多く、折からの原油高騰で免税軽油の要求が強まっていることを紹介し、「昨年は4回相談会を開いて、41人の会員が増え、免税額が約1000万円に達した。還付を受けた会員から“やっとオレの給料分が出た!”と喜ばれた」と、報告しました。
自己紹介を兼ねて参加者全員が発言し、親の介護や、異常気象による果物の不作など、農業や農家の暮らしにかかわることが次々と話題に上り、率直な話にみんなで泣き、笑い、大いに盛り上がりました。
鹿児島県の丸山ゆう子さんは、「昨年8月に夫を亡くしたばかり。農民連に入っていて本当によかった。仲間が困ったときに助けてくれて、精神的に支えられた」と発言。
つづいて発言した鹿児島県の浜門(はまかど)やす子さんも、「去年、丸山さんと夜中まで語り合った。私も今年の夏、夫が亡くなり、農民連もやめようとすごく気落ちしていた。そしたら丸山さんが家まで来てくれて“泣いていいんだよ”と言ってくれ、抱き合って泣いた。今年も参加して本当に良かった。今では丸山さんと私の会話が漫才みたいだと、周りのみんなも大笑い。夫も明るく生きていく方が喜ぶと思い、泣き笑いしながら生きていきます」と話し、感動を呼びました。
笑顔で華麗なステップを披露する鹿児島の丸山さん(左)と浜門さん |
結婚して半年という37歳の新妻、福岡県の古賀由美香さんは、「結婚するまで農業は初めて。田植え、夏野菜、稲刈りと、義母から農作業を教えてもらい、笑い話をしながら楽しく農作業している。もっと戦力になれるように、これからもがんばりたい」と話しました。すかさず「あんまりがんばりすぎちゃだめよ〜」という声が飛び、大笑いに包まれました。
2日目は、九州ブロック女性部顧問の村尻勝信さんを講師に、TPPについて学習。TPPとは?という基本からわかりやすく解説しました。さっそく「署名の効果は?」「関心がない人にどう伝えたらいいか」「立派な説明でなくてもいいから、自分の反対する思いを話したら伝わると思った」などの意見も出され、議論が深まりました。
来年の開催地は、熊本県に決定。仲間を増やし、「来年は新しい仲間も一緒に」と再会を誓い合い、閉会しました。
甘薯(サツマイモ)の収穫作業の合間をぬって、7人の女性がかけつけました。
事務局では、今後、みそや漬物など市の加工施設を活用した加工品づくりや料理講習会、県の母親大会への代表者派遣などをしていこうと話し合っています。
[2013年11月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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