「農民」記事データベース20131111-1093-02

がんばる若い
新規就農者
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基礎からしっかり学んで

野菜作り挑戦 天野雄太さん(29)

若者に就農を呼びかけて

父の跡継いで 飯島竜平さん(32)

 ふるさと産直みほん市に出展する農事組合法人船橋農産物供給センター(飯島幸三郎代表理事、千葉県印西市)は、新規と跡継ぎの就農支援の取り組みを実施しています。その取り組みを紹介します。

 大学の学生食堂でかつて働き、千切りキャベツを水洗いしてから塩素殺菌し、また水洗いして出すなど食材の安全性に疑問を持っていた天野雄太さん(29)。こうしたことに絶望して仕事を辞め、白井町に引っ越して間もないころ、スケートボードを通じて、飯島農園で農家として歩み出していった飯島竜平さん(32)と出会いました。

 「ちぢみホウレンソウの収穫と出荷を手伝ってくれないか」との竜平さんの誘いに乗り、しばらく一緒に野菜づくりを手伝いました。「ここでは煩わしい人間関係もないし、無農薬の野菜づくりもいいものだ」とそのまま就農。

 これまでエダマメ、オクラ、ジャガイモ、トウモロコシ、トマト、モロヘイヤなどに挑戦しました。天野さんは「この1年は基礎をしっかり学ぶつもりです」と意欲的に語っています。

 役割を分担して

 一方、父、幸三郎さんの跡を継ぎながら、同年代の青年との農作業を模索している竜平さん。「オヤジとオレたちは考え方も話題も趣味も違う。だから、同世代の友達に声をかけて、『一緒に農業をやろう』って呼びかけて、伸び伸びした気持ちで仕事がしたいんです」と若者に就農を呼びかけます。

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トラクターを前にする飯島竜平さん(右)と天野雄太さん

 「千葉に限らず、どこでも高齢化が進むなかで、耕作放棄地を増やしたくないので、畑仕事はオレらでやって袋詰めとかのバックヤード仕事はオヤジ世代の方たちにやってもらう。そんな役割分担でできる部分から始められたらいいと考えています。そのためにも新規就農する仲間をもっと増やしたい」

 希望者が増えて

 飯島幸三郎代表理事は言います。「新規就農の希望者は増えていますし、関心も広がっていますが、農産物の価格が低く、実際には難しい環境にあります。ここの支えがなくては成り立ちません。この点と、改めて農と食の価値を『ふるさと産直みほん市』で知らせる展示を用意し、跡継ぎ支援を広げたい」


ふるさと産直みほん市
11月27日開催
船橋農産物供給センター(千葉)
ふるさとみほん市に出展
農と食の価値改めて見直しを

(新聞「農民」2013.11.11付)
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2013年11月

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