「農民」記事データベース20131021-1090-06

こんなに食べていた
遺伝子組み換え食品
(1/2)

関連/こんなに食べていた遺伝子組み換え食品(1/2)
  /こんなに食べていた遺伝子組み換え食品(2/2)

 私たちが日常食べているカレーやラーメンなど身近な食品。表示を見ただけではよくわかりませんが、実は、そこにも遺伝子組み換え原材料がたくさん含まれているのです。知らずに食べている遺伝子組み換え食品の実態はどうなのか。また、TPPで遺伝子組み換え食品・作物はどうなるのか?


原料にこれだけ含まれている
―食品表示を例に見ると…

 私たちが食べるカレーやカップめん、子どもたちがよく口にするビスケット。遺伝子組み換え原料がどれだけ含まれているのか、表示を例にみてみると…。(赤字は遺伝子組み換え原材料由来の可能性が高いもの)

カレー

画像  品名 カレールウ

 原材料名 食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)、小麦粉、砂糖、食塩、でんぷん、カレーパウダー、粉乳、砂糖粉乳混合品、トマトパウダー、脱脂大豆、はちみつ、チャツネ、粉乳小麦粉ルウ、玉ねぎエキス、ごまペースト、チーズ加工品、オニオンパウダー、ローストオニオンパウダー、ポークエキス、バナナペースト、ココア、りんごペースト、香辛料、しょうゆ加工品、ぶどう糖、ガーリックパウダー、ローストガーリックパウダー、チーズ、着色料(カラメル、パプリカ色素)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、酸味料、香辛料抽出物、(原材料の一部に鶏肉を含む)

カップめん

画像  名称 即席カップめん

 原材料名 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、醤油、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、味付えび、味付卵、ねぎ)、スープ(糖類、醤油、食塩、香辛料、たん白加水分解物、ポークエキス、チキンエキス、メンマパウダー)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、香料、(原材料の一部に乳成分を含む)

ビスケット

画像  名称 ビスケット

 原材料名 小麦粉、砂糖、ショートニング、全粉乳、植物油脂、加糖練乳、発酵バター、食塩、乳酸菌、バニラシード、炭酸Ca、膨張剤、乳化剤、調味料(アミノ酸等)、香料、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD

(注)牛、豚、鶏の飼料は遺伝子組み換え作物


原材料がGM由来のもの
食品添加物の中にも

画像  上記のように、原材料名の中にたくさんの遺伝子組み換えの可能性がある食品・添加物が含まれ、知らずに食べているのです。加工品、添加物で遺伝子組み換え作物由来の可能性のものが多いほか、製造工程で遺伝子組み換え技術が使われている可能性がある食品添加物もあります。(表1)

 また、日本人が遺伝子組み換え食品を多く食べている事例は、輸入量の多さと自給率の低さから計算される食卓に出回る割合にも表れています。(表2)


世界での栽培どのくらい?

画像  次に、遺伝子組み換え作物は世界でどのくらい栽培されているのでしょうか。面積にすると1億7030万ヘクタールで、世界の農地の10分の1強です。

 作物は、大豆、トウモロコシ、綿、ナタネの順に多く作付けされています。(グラフ)

 国別では、多い順にアメリカ、ブラジル、アルゼンチンで、この3カ国だけで面積は1億3000万ヘクタール、全世界の76・3%で約4分の3を占めています。

(新聞「農民」2013.10.21付)
ライン

2013年10月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2013, 農民運動全国連合会