「農民」記事データベース20130923-1086-06

築地市場移転問題

守ろう!守ろう!築地市場

東京 移転計画反対パレード

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 農民連などが呼びかけ団体に加わる「守ろう!築地市場9・7パレード実行委員会」は9月7日、築地市場正門(東京都中央区)に集合し、各団体によるリレートークの後、霞が関までパレードを行いました。

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「築地を守ろう!」と元気にパレード

 リレートークでは、東京地評の伊藤潤一議長が「東京都はオリンピックの誘致で新たな再開発を進めようとしている。築地市場の豊洲への移転はその一環だ。歴史と伝統、文化を守るために力を合わせよう」と開会あいさつをしました。

 農民連の齋藤敏之常任委員は、「市場が大型化すれば競りが少なくなり、大手量販店いいなりの価格が押しつけられる」と指摘。「それをさらに加速させるのが豊洲への移転だ。海外から輸入した農・水産物を、豊洲を拠点に加工して輸出する。まさに関税ゼロで輸入を促進するTPPそのものだ。都民の財産を大企業に売り払うことを許してはならない」と訴えました。

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農民連の齋藤常任委員(右)の発言に耳を傾ける参加者

 ほかに婦人民主クラブ、築地市場を守る市民会議などの代表が発言しました。日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員、かち佳代子、尾崎あや子両都議も参加し、あいさつしました。

 日本環境学会の坂巻幸雄さんは、豊洲の土壌汚染の状態を示すデータを都が示さないことに対して「無謀きわまりない」と批判しました。

 最後に全労連・全国一般東京地本東京中央市場労働組合の羽根川信委員長が「移転によって3分の1から半数の仲卸業者が廃業に追い込まれる。原発もTPPも移転問題も構図は同じ。1%の利益のために99%が犠牲になる。築地市場だけでなく日本全体の問題だ。みなさんとともに最後までがんばる」と決意を表明しました。

 パレードは、ドラム隊やギター奏者も繰り出し、にぎやかに出発。「日本の農業・漁業と地域を守ろう」「食の安全・安心を守れ」「現在地で再整備を」などの横断幕やプラカードで通行人らにアピールしました。

(新聞「農民」2013.9.23付)
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2013年9月

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