「農民」記事データベース20130422-1066-08

大きな声で笑った
ひさしぶりだぁ

県農民連女性部
岩手

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陸前高田市に支援行動
仮設住宅で炊き出しも

 岩手県農民連女性部は3月31日、今年2回目の支援行動で陸前高田市の仮設住宅を訪問しました。

 この日はあいにくの雨で「青空市」にはなりませんでしたが、全国の農民連の仲間から届けられた野菜・果物が集会所前にところ狭しと並べられました。今回訪問した三日市住宅(42世帯が入居)では、自治会の班長さんが中心になって「支援物資」を段取りよくわけ、各戸に届けてくれました。「住民自治がしっかりしているなあ」という印象を持ちました。

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支援にかけつけた岩手県農民連女性部

 この日の支援行動に参加したのは、県内5地区から12人でした。私たち農民連女性部では、物資支援とともに炊き出しを行っていますが、今回の炊き出しメニューは、餅(雑煮、ごんぼわさび、あんこ)と切り干し大根の煮付け、漬物などでした。

 「食べていって」と言う私たちに、当初「ここでは、みんなが集って食べたりはしたことがないから、家に持ち帰って食べるよ」と話していたのですが、3〜4人が座り始めたらどんどん広がり、その日家にいた20人ほどの人が来てくれました。

 わいわいにぎやかな「お昼」になってお祭りのようでした。「ああ、こんなに大きい声で笑ったのは久しぶりだ〜」「ホントに盆と正月が一緒に来たみたい」と、喜んでもらいました。お餅が好物だという83歳のおばあちゃんは「私は高校生の孫におぶわれて避難した。命が助かっても着る物も何もなくて寒かったナ…。こうしてみんなにいろいろしてもらってありがたい」と話してくれました。

 支援物資ドッサリ積みきれず後日また

 この日は、さらに2カ所の仮設住宅に物資を届け、翌々日もトラックに積みきれず残っていた物資を改めて届けました。

 被災から2年という月日を経た今でも、これからの暮らしに明るい未来を想像できないでいる人たちがいる限り、小さなことですが、こうした行動を続けていきたいと思っています。全国のみなさん、これからもよろしくお願いします。

(岩手県農民連女性部 菅原栄美)

(新聞「農民」2013.4.22付)
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2013年4月

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