もはや生活はギリギリだ!!
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樽川さんの畑で作った野菜と、斉藤さんがしぼった牛乳を積んで東電本社に要請 |
東電本社に向かって怒りの声をあげる農民たち |
計画的避難区域に指定された飯舘村の畜産農家、志賀正男さんは「どうやって人や牛を移動させるのか。いつ補償するのか。答えを聞くまで帰れね!」と問い詰めました。須賀川市の野菜農家、樽川美津代さんは、自ら命を絶った夫の遺影を抱きしめて「とうさんは東電に抗議したんです。一日も早く原発を止めてください。どうか私たちを助けてください」と涙を流して訴えました。川俣町の酪農家、斉藤憲男さんは「原乳を出荷しても乳業メーカーは福島産だということで投げ(捨て)ている。東電から『安全だから投げるな』と言ってくれ。この気持ち、あんたらわがってんのが!」
しかし、対応した東電の被災者支援対策本部の橘田昌哉部長は、終始頭をさげ続け、「国の支援を受け、損害賠償制度にもとづいて対応させていただく」の一点張り。参加者から「明日からどうやって生活すんの!」「1日も早く仮払いしろ」「責任者を出せ」など、何度も怒りの声があがりました。
その後の「損害賠償と補償を要求する決起集会」には、主催者側がすべての政党に参加を要請したにもかかわらず、出席したのは日本共産党の志位和夫委員長(衆院議員)だけ。
福島県農民連の根本敬事務局長と樽川美津代さんが東電本社との交渉の様子を報告。樽川さんの発言(2面)は、参加者の涙を誘いました。
志位委員長は、緊急要求として、(1)原発事故が「人災」だと東電と政府にはっきり認めさせる、(2)「線引き」を許さずあらゆる被害と損害に全面補償を約束させる、(3)現に生じている被害・損害にただちに仮払いを行わせることをあげ、「最後までともにがんばろう」と参加者を激励しました。
左から共産党の志位さん、福島県連の根本さん・樽川さん、農民連会長の白石さん |
最後に、農民連の笹渡義夫事務局長は「このたたかいは農民だけでなく、被災したすべての国民のたたかいだ。今日の行動を出発点にたたかいの共同を広げ、全面補償を勝ち取るまで第2波・第3波の“怒りと要求”を、東電と政府に突きつけていこう」と呼びかけました。
[2011年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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