日韓交流と歴史探訪の旅
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農民連関東ブロック(埼玉) 松本 慎一
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ふるさと守る青年の姿に感動
高い水準の最新施設を訪ねる
農民連関東ブロックは昨年に引き続き、11月27日から30日の間、韓国の釜山市を中心に慶尚北道・慶尚南道を訪ね、農民と交流し、切っても切れない日韓の歴史を学びました。関東各県から9人が参加しました。
28日は、1カ月前に韓国農民会総連盟(KPL)と農民連の交流の場となった慶尚北道・尚州地方の農村を訪ねました。リンゴ畑とニンニク畑を縫うようにマイクロバスが進み、最後の集落の中にある、小高い丘の上に立つ木材をふんだんに使った山小屋風の集会所に到着。ここは、5、6年前から始まった産直の交流の場所になっているところでした。
オンドルがきいたポカポカと温かい部屋の中で、農民どうしの交流が行われ、そのあと施設を見学。特産のニンニク、柿やりんご、ハチミツの貯蔵施設、保冷庫、真空パック工場などがあり、驚きました。投資額は2000万円以上で、ほとんどが個人の出資。売り上げの60%は直売とのことでした。小さな村が一体となって、青年を中心に「ふるさと」を守っている姿に感動しました。その後、KPL尚州支部長さんの自宅兼農産物加工施設を見学し、野菜ジュースをおみやげにいただきました。
昼食は、KPLの支部が経営するニンニク特産専門店「ガーリック・ストーリー」。ここも地元の松材をふんだんに使った音楽ホールを持つすばらしいレストランです。二十数種類はあるニンニク料理のフルコース、そしておいしいお刺し身はニンニク酒とよく合い、一同大満足でした。
食後、精米工場を視察。最新の乾燥機、色彩選別機など日本の精米設備と一見したところ変わりません。KPLの仲間は、「日本から多くのものを学びたい」と言っていましたが、私たちこそ意欲に満ちあふれた活動を学ぶことができました。
(つづく)
(新聞「農民」2011.1.3付)
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