創立50周年 3月26日から
東京芸術座 『蟹工船』
荒波に揺れる船をリアルに
劇団創立50周年を迎えた東京芸術座が、記念公演の締めくくりとして小林多喜二原作の「蟹工船」を27年ぶりに上演します。東京芸術座の創設者の1人、村山知義さんが演出して1968年に初演した「蟹工船」は、100人近くの人物が織りなす「緊密なアンサンブルの群集劇」です。
見せ場のひとつは、舞台上に再現された船が北洋の荒波で揺れるシーン。大波のしぶきなどダイナミックな仕掛けがリアルに表現され、過去の公演では「観客が船酔いした」というエピソードもあるそうです。そして、何と言っても最後の見せ場は、本当の敵は何かを知った漁夫・船員たちが歌う「ソーラン節」です。
演出家の印南貞人さんは「大企業の横暴で弱者を切り捨てる社会があるかぎり、私たちは『蟹工船』を上演し続けます」と述べています。
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▼公演日程 3月26日(金)〜30日(火)(開演時間は午後2時と6時半ですが、曜日によって違います)
▼会場 東京芸術劇場・中ホール(東京・池袋駅西口)
▼入場料 一般5000円、学生3000円、中高生2500円(ただし、農民連会員・読者に優待有り)
▼問い合わせ・申し込み先 東京芸術座 TEL 03(3997)4341
【訂正】 2月22日付(913号)の1面、農民連食品分析センターへのカンパの郵便振込口座のうち、加入者名「農民連食品分析センター」を、「農民運動全国連合会食品分析センター」に訂正します。
(新聞「農民」2010.3.8付)
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