食糧主権の確立に向けて
漁業・水産業者も運動大きく
21世紀の水産を考える会が総会
漁業者や水産関係者、研究者などでつくる「21世紀の水産を考える会」は2月7日、東京都内で09年度総会と講演会を開き、約20人が参加しました。
総会では、代表理事の榎彰徳さん(近畿大学)が「漁業者、水産関係者も農業生産者といっしょに食糧主権の確立に向けて運動を広げていきましょう」と開会のあいさつ。その後、代表理事の山本浩一さん(静岡県定置協会)が08年度の活動と09年度の方針を報告しました。このなかで山本さんは、昨年行った「魚を安全に食べるために」と「渋谷でアユを釣る」という二つのフォーラムを紹介。食糧を他国に任せることの恐ろしさをしみじみと感じたことや、島根県の中海干拓事業では原状に戻そうという取り組みがなされ、開発行為から自然への復帰の胎動が予感されたことなどを報告し、いっそうの励みを感じると述べました。
また、農民連参与の山本博史さんが「食糧主権の理念と運動の経過」と題して講演しました。
なお、二つのフォーラムの内容は、雑誌「日本人とさかな」26号に掲載されています。問い合わせは、TEL 03(5452)2474まで。
訂正 864号(2月16日付)1面の「漁民でもある宮川フジ子さん」は「宮崎美代子さん」の誤りでした。おわびして訂正します。
(新聞「農民」2009.2.23付)
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