国際フォーラム地球温暖化・食糧危機
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全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は六月一日、東京都文京区の全労連会館で、国際フォーラム「温暖化・食糧問題と食糧主権」を開き、全国から会場いっぱいの二百三十人が参加。農・林・水産、環境、消費者、公害被害者など、様々な立場から、地球温暖化と食糧問題について考え、七月のG8洞爺湖サミット対抗行動に向けて、草の根から運動を強めようと決意を固めあいました。
三人のパネリストが発言。独立行政法人・国立環境研究所特別客員研究員の西岡秀三氏が「地球温暖化の実態と、解決に向けた課題」、国際的な農民組織、ビア・カンペシーナ国際代表のヘンリー・サラギ氏が「地球を温暖化から救う、持続可能な農業をめざす食糧主権運動」のテーマでそれぞれ報告しました。(西岡、ヘンリー両氏の報告大要は3面)
「世界的な食糧危機と食料自給率向上の意義」について講演した農民連副会長の真嶋良孝氏は(1)地球温暖化・異常気象による収穫減(2)中国やインド、ロシアなどの経済発展と食糧消費の大幅な増加(3)バイオ(アグロ)燃料ブーム(4)投機マネーの暗躍―が新しい飢餓を生み出していると指摘。「G8行動には、世界のたたかう仲間たちがやってくる。地域レベル・国レベル・世界レベルの連帯と運動を大いに強め、農業と食糧からWTO(世界貿易機関)を追い出し、これに代わる農業政策と貿易のルールとしての食糧主権を確立しよう」と訴えました。
フロアからの発言で多彩な取り組みを交流
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日本の森と自然を守る全国連絡会の笠原義人代表は、外材依存率が八割にのぼる林業の現状を告発。林業が衰退すれば、農山村の過疎化が進み、森林の荒廃もさらに進行すると指摘。二酸化炭素の吸収量も減り、温暖化を促す結果になると警鐘を鳴らしました。
「食料と環境問題は喫緊の課題」と認識を新たにする参加者
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[2008年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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