「農業つぶす貿易自由化にノー!」の声を(2/2)国際フォーラム 韓国、フィリピン代表が発言
国際フォーラム参加者から感想を聞きました手作り料理と合唱に感激韓国代表 イ・ジョンオクさん今まで韓国の農民運動は、生産活動、地域の運動、生活の立て直しをおろそかにしていたことを反省しています。これからは農民連、食健連に学ばなければなりません。交流会で食べた手作り料理は、心がこもっていました。「ふるさと」の合唱では、歌詞はわかりませんでしたが、みなさんの幸せそうな表情を見て涙が出てきました。 初めての日本。考えていたよりも植民地時代に思いを寄せてくれていたのが印象的でした。
食健連の活動が印象的フィリピン代表 メンドーザさん食健連のように、農民と労働組合や消費者が共同して運動を進めていることは、とても印象に残りました。フィリピンに帰って、ぜひ私たちの運動にも生かしたいと思います。フィリピンでは農民運動の活動家が殺されていますが、私たちの要求はまちがっていない、という思いで活動しています。国際連帯することで、活動家の殺害に対しても世界中から注目と批判が集まるようになりました。国際連帯は、活動家の命を守ってくれるものでもあるのです。
労・農のつながり勉強したい作家 旭爪あかねさん草の根から自由貿易とたたかっている人々がいることを目の当たりにでき、とても心強かったです。この人々が作ったものを食べている私たちも、一緒になってたたかっていきたいと思いました。私の今のテーマである労働や雇用の問題と、農業問題とのつながりももっと勉強して、考えていきたいと思っています。
情報を共有し連帯を家庭栄養研究会 蓮尾隆子さん運動を分断する攻勢は厳しいですが、このフォーラムのような情報を共有し、手をつなげるところで連帯していかなければ、と強く思いました。安全性の問題もそれだけを追及するのではなく、安定的な食料供給があってこそ。食料政策は農業政策でもあるという広い視野で、どう育てていくかだと思います。問題は山積みですが、根っこは共通ですね。
連帯し世界を変えたい大学院生 樋口裕美さん新自由主義的な政策で、問題を抱えている韓国とフィリピンの農民の事情を詳しく聞くことができました。途上国と先進国の農民・市民の連帯で、世界を変えられたらいいと思います。各国の食糧主権を尊重することが大事です。WTO・FTAの現実を知ってもらって、食糧主権への理解が深まれば、社会的な運動がもっと広がるのではないでしょうか。
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(新聞「農民」2007.6.4付)
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[2007年6月]
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