農民連青年部第14回総会へのビア・カンペシーナの連帯メッセージ東南・東アジア地域代表 ヘンリー・サラギ
ビア・カンペシーナから届いた農民連青年部第十四回総会への連帯のメッセージを紹介します。ヘンリー・サラギさんは、現在、インドネシア農民組合連合(FSPI)の事務局長、ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域の男性代表、ビア・カンペシーナ国際調整委員会の議長を務めています。サラギ氏は、一昨年の四月に開かれた「WTO改定と食糧主権確立を求める国際シンポジウム」にパネリストとして来日しました。
ビア・カンペシーナから、またインドネシアから、農民連青年部第十四回総会を心から祝福します。 ビア・カンペシーナは、世界の農業を持続させるために、青年農業者が重要な役割を担っていることを理解しています。農業のなかで青年農業者は地域の希望です。特に日本ではそうでしょう。二〇〇四年六月にブラジルでビア・カンペシーナ初の青年会議が催されました。多くの若者たちが交流し、お互い刺激を与えあうという、われわれの運動のなかで初の機会となりました。 現在、インドネシアの多くの若者は、農業に興味を示しません。青年農業者も仕事を探しに都会に出ることを望み、家族のもとを離れ、海外に行くことすらいといません。しかし教育も十分に受けられないまま、多くの若者が労働者や家政婦の仕事に従事しているのが現実です。だれも農民になることを望まなくなったら、だれがこの世界に食料を供給するのでしょう? われわれ自身の食糧主権を他人の手に委ねることはできません。 新自由主義に対抗する世界の農民のたたかいは、ますます困難な情勢になっています。しかし、たたかいの最前線で運動し続けてきたからこそ、この情勢を正しく見極めることができるのです。香港行動で逮捕された韓国農民連合会(KPL)の二人は、来月、香港の裁判所に出廷しなければならず、訴訟がいまだに続いています。無罪解放を勝ち取るために、われわれの運動を広めていきましょう。
たたかいをグローバル化しましょう!
ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域代表
(新聞「農民」2006.3.6付)
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[2006年3月]
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