安全性未確認のGMトウモロコシ日本で米国産飼料用から検出不混入保証まで輸入停止せよ
「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」(天笠啓祐代表)は五月二十六日、「遺伝子組み換え作物に関する議員と市民の学習会」を、国会議員とともに開きました。 天笠代表は「各地でGM作物の流通混入問題が相次いでいる。アメリカでは、安全性が確認されていないGMトウモロコシ(Bt10)が栽培され、流通していたことが明らかになった」とのべ、EUは、Bt10が混入していないという証明がない限り、アメリカから輸入しない措置をとっていると指摘。「日本にも未承認作物が入ってくる可能性がある。日本の食料主権を真剣に考えてほしい」と要望しました。 農水省、厚生労働省が質問に答えました。日本の検査体制は輸入時だけで、市場流通分については検査できない不備が明らかになりました。農水省が「今回のことで食の安全がただちに危険ということにはならない。アメリカは安全上問題ないと言っている」と強弁。 市民らは「なぜアメリカに要求できないのか。Bt10が混入していないという保証が得られるまで、米産トウモロコシの輸入を停止すべきだ」と要望しました。
農水省は六月一、三日、名古屋港、苫小牧港で積み降ろしされたアメリカ産飼料用トウモロコシからBt10が検出されたと発表しました。今後、輸入の際の検査について、日本に入港する船のうち一定数を対象に行ってきたものを、今回の例を機に、当分の間、検査対象を全船に拡大するとしています。
(新聞「農民」2005.6.13付)
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[2005年6月]
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