わが町・村の農業振興に力つくす(2/3)各地で取り組む自治体
愛媛・野村町町の「空き店舗対策事業」適用し「百姓百品直売店」オープン評判も上々 商店街も全面支援愛媛県野村町の農家で組織されている「百姓百品産直組合」(愛媛農民連に団体加盟)は五月十日、地元商店街に直売所をオープンさせました。 新聞やテレビでも報道され、一時は町の話題の中心になり、「毎日、何が出るか楽しみ」「やはり新鮮なものはおいしい」と評判を呼んでいます。 直売所の開店時間は、月曜日を除く毎日午前九時三十分から午後五時三十分まで。 産直組合が、昨年三月二十一日から県都松山市のコープえひめ東本店で直売を始めたところ、お客さんや生協から「今後も続けてほしい」と要望されて大好評。さらに地元からは「松山ばかりに送らないで地元でも産直をしてほしい」という声が高まりました。 役員会は、事務所兼直売所を作り、専従職員を配置することを決め、町と商工会に相談。商工会からは「商店街の活性化につながる」と歓迎され商工会会長や事務局長の協力で商店街の空き店舗を借りることができ、行政からは、町の空き店舗対策事業の適用を受け、家賃の二分の一の補助を得ています。 産直組合の役員は、五月の連休中に売り台作りや店内のペンキ塗りを行い、商店街や商工会の全面的な協力も得て、直売所「百姓百品産直組合野村本店」をオープンさせました。とくに商工会の経営指導員さんからは、チラシや店内のレイアウトなどいろいろなアドバイスを受けました。 高齢者の組合員や新入組合員は、専従職員から出荷の仕方、価格の付け方などのアドバイスを受け、ロスの解消になっています。 直売所で専従として働いている宇都宮久栄さんは「朝採りの新鮮な野菜なので、評判はいいですね。まだ品数が少ないので、組合員さんにもっと多く出していただき、お客さんの要望に応えられるようにしたい」と語っています。 今後の課題は、需要に見合って大いにもの作りを進めることです。そのために町にお願いし、野菜栽培用の雨除けハウスに対して二分の一の補助を出してもらえることになりました。今年の四月から十二人の組合員が二十五アールのハウスを建設、普及センターから栽培指導を受けています。 二百人を超える組合にして、安定供給を行い、二年後には法人化を目標にしています。 (野村町百姓百品産直組合事務局長 和気数男)
(新聞「農民」2003.6.9付)
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[2003年6月]
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