「農民」記事データベース20021209-566-12

11・23 お米屋さんの収穫祭

関連/農民連とお米屋さんの収穫祭


「作る人わかれば安心」

川崎市・関口商店

 ○…「わぁ、一等賞だ」と歓声をあげるお母さん。クジを引き当てた子どもさんは緊張気味に北海道沖獲りの新巻鮭を抱えます。

 神奈川県川崎市高津区の関口商店での収穫祭は一日中大にぎわい。子ども連れの若いお母さんや年配の女性も早くから訪れ、おもちや石狩鍋、そばを食べながら買い物をしていました。

 「福島から来られたのですか。作っている方がわかれば、私たち消費者も安心してお米を買うことができます」と話す六十代のお母さん。関口商店の社長さんもニコニコ顔でお客さんと応対していました。


直結の良さを実感

世田谷区・桜屋米店

 ○…東京・世田谷区の桜屋米店。「山の手なのでお客さんはあまり来ないのではないか」という農民連会員の心配に反して大勢の消費者が訪れました。「こんな楽しい行事なら月に五回くらいやってほしい」と要望するお客さんも。

 店主は「よその店とは違うとアピールできた」といい、生産者と直結していることの良さを実感していました。


「安心・安全のお米を…」

八王子市・関山米穀店

 ○…「年間七十七万トンの輸入米が、農家とお米屋さんの経営を圧迫しています。消費者のみなさんに安心・安全のお米を食べてもらいたいと思って収穫祭にとりくんでいます」。北海道の稲作農家、井上耕太郎さんらがかけつけた東京・八王子市の関山米穀店。井上さんの話を聞いていた若いお父さんは「やっぱりがんばっている農家の作ったおいしいお米を食べたい」と話していました。

 関山米穀店では昨年に続いて二度目。「農家と消費者をつなぐのが米屋の役目」ときっぱり語る店主の関山博さん。大好評のつきたて餅や山形のいも煮をほおばっていた家族連れは「子どもが楽しみにしているからやってほしいってお願いしたの」と話していました。


“地元住民に好評”

立川市・羽衣商店

 ○…「やわらかいご飯が好きな人に、しっかりした米を勧めてもダメ。お客さんの好みに合わせられるのが米屋の強み」というのは、羽衣商店の比留間正義店主。羽衣商店は、もともと都営住宅だった、立川市の落ち着いた住宅街にあります。

 また比留間さんは、羽衣商店街の理事長も務めています。商店街は、情報紙を発行したり、毎月のようにイベントを催したり、元気に活動しています。収穫祭も地元住民に大好評で、秋田のきりたんぽなべ、長野の手打ちそばは一時間足らずで完売しました。

(新聞「農民」2002.12.9付)
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2002年12月

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