“私たちはおいしくて、安全な「だだちゃ豆」作りに日夜努力しています”庄内産直センター
山形・鶴岡市には、「だだちゃ豆」というおいしいエダマメがあります。農家は、良い種を自家採種して、代々作り継いできました。各家庭で知恵を働かせ、作り方を工夫し、農家間で張り合い、教えあいながら今日にいたっています。 庄内産直センターは、六年前に「だだちゃ豆」の出荷を始めて、市場からも高い評価を受け、取扱量を年々増やしてきました。私たちは、おいしいことはもとより、安全性にも気を配り、消費者に喜んで食べてもらおうと、日夜努力しています。 産直センターは「畑まわり」を毎年三回以上行い、生産者一人ひとりが「栽培カルテ(記録)」を記帳して、みんなで良いものを作るとりくみをしています。七月五日の今年二回目の「畑まわり」は、畑に追肥したり、抑えたりという生育調整が目的。「だだちゃ豆」はいま白い小さな花を咲かせ、三十〜四十日後の収穫までに、ふっくらとしたサヤを太らせていきます。 産直センターは、独自の栽培基準を設けていませんが、農薬の使用回数、濃度、収穫直前の散布禁止などの使用基準をしっかり守るようにしています。そうすれば、商品に残留することはありえません。そのうえで、どういう栽培基準にするかは、生産者と消費者が話し合って決めていくことだと思います。 私自身は、トウガラシエキスを忌避剤として使い、無農薬栽培にとりくんでいますが、虫の食害などによる見た目の悪さは避けられません。これを他の生産者に押し付けるわけにはいきません。農産物価格の下落が農家を襲い、食料自給率が低迷している今、特定の栽培方法を押し付けるよりも、大いにものを作ること、作る仲間を増やすことが肝要だと思っています。 (庄内農民センター 渡部正一)
(新聞「農民」2002.7.22付)
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[2002年7月]
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