着実に前進しつつある―アジア農民の運動―
一九九八年に産声あげたFSPI若い! インドネシアの活動家インドネシア貧農組合連合(FSPI)は一九九八年七月に北スマトラで産声をあげ、いまではすべての州に組織があります。そのたたかいの一端は前号で紹介したので繰り返しませんが、FSPIのヘンリー・サラギー委員長が「私たちの組織はまだまだ若い」と紹介したように、百人を超える会議出席者のほとんどは若者。「若者が多いインドネシアには未来がある。学生との討論会などを数多くやり、学生を農民のオルグ活動家に育てている」(“長老”格のマーモック氏=55歳)。 会議の合間にタバコを交換し、筆談でインドネシア語と日本語を教えあい、ビデオ好きのヘルマン・ソー君には何度も撮影を頼み、辛い料理をヤセ我慢して食べて鼻血を出して冷やかされ……という具合に、おおいに交流しました。 最後の二日間、私たちの西ジャワツアーを案内してくれたウィラ・クスマー君(27歳)は、大学を卒業して、バンテン州貧農組合の専従をしている青年。「地主に精米料金として一〇%も取られる。組合として精米機をそろえるのが、当面の課題」と話してくれました。
ローマ食料サミット行動(6月7〜14日)参加と募金を呼びかけます「食糧主権のためのNGOフォーラム」と国連食糧農業機関(FAO)主催の「食糧サミット五年後集会」が六月八〜十三日にローマで開かれます。農民連・食健連は、他のNGOとも協力して、ローマ食糧サミット行動に代表団を派遣します。「食糧主権」の確立と農業の持続的発展、世界中から飢餓をなくすことを呼びかけるこの行動には、世界中の農業・食糧・環境関係のNGOが総結集します。その成功は、WTOによる農業つぶし・食糧主権つぶしに対抗し、世界の運動と世論を高揚させるうえで、巨大な意義を持っています。 全国各地から積極的に参加し、WTOや大企業の横暴、政府の農業つぶしの実態を告発し、世界の「WTOノー」のたたかいに合流しましょう。 あわせて、代表派遣募金へのご協力を訴えます。
*おおまかな日程 (新聞「農民」2002.4.29・5.6付)
|
[2002年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2002, 農民運動全国連合会