「農民」記事データベース20020506-537-07

着実に前進しつつある

―アジア農民の運動―

関連/確信得た東南アジア・東アジア地域農民会議
  /「貧農/農民の権利に関する連帯声明」の要旨
  /参加と募金を呼びかけます


一九九八年に産声あげたFSPI

若い! インドネシアの活動家

 インドネシア貧農組合連合(FSPI)は一九九八年七月に北スマトラで産声をあげ、いまではすべての州に組織があります。そのたたかいの一端は前号で紹介したので繰り返しませんが、FSPIのヘンリー・サラギー委員長が「私たちの組織はまだまだ若い」と紹介したように、百人を超える会議出席者のほとんどは若者。

 「若者が多いインドネシアには未来がある。学生との討論会などを数多くやり、学生を農民のオルグ活動家に育てている」(“長老”格のマーモック氏=55歳)。

 会議の合間にタバコを交換し、筆談でインドネシア語と日本語を教えあい、ビデオ好きのヘルマン・ソー君には何度も撮影を頼み、辛い料理をヤセ我慢して食べて鼻血を出して冷やかされ……という具合に、おおいに交流しました。

 最後の二日間、私たちの西ジャワツアーを案内してくれたウィラ・クスマー君(27歳)は、大学を卒業して、バンテン州貧農組合の専従をしている青年。「地主に精米料金として一〇%も取られる。組合として精米機をそろえるのが、当面の課題」と話してくれました。


ローマ食料サミット行動(6月7〜14日)

参加と募金を呼びかけます

 「食糧主権のためのNGOフォーラム」と国連食糧農業機関(FAO)主催の「食糧サミット五年後集会」が六月八〜十三日にローマで開かれます。農民連・食健連は、他のNGOとも協力して、ローマ食糧サミット行動に代表団を派遣します。

 「食糧主権」の確立と農業の持続的発展、世界中から飢餓をなくすことを呼びかけるこの行動には、世界中の農業・食糧・環境関係のNGOが総結集します。その成功は、WTOによる農業つぶし・食糧主権つぶしに対抗し、世界の運動と世論を高揚させるうえで、巨大な意義を持っています。

 全国各地から積極的に参加し、WTOや大企業の横暴、政府の農業つぶしの実態を告発し、世界の「WTOノー」のたたかいに合流しましょう。

 あわせて、代表派遣募金へのご協力を訴えます。

*おおまかな日程
 6月7日 成田発 6月14日帰国
   この間、ローマで開かれるNGO・FAOの集会や世界の農民との交流イベントに参加します。
*参加申込締め切り 5月8日をメドに
*募金振込先=郵便振替口座
 番号 00100―2―103051
 名称 農民運動全国連合会

(新聞「農民」2002.4.29・5.6付)
ライン

2002年5月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
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