「狂牛病を考えるつどい」“アメリカでも起りうる”
「狂牛病はアメリカでも起こりうるし、起こっているのに政府が知らないだけかもしれない」「狂牛病を考えるつどい」(主催・「食の安全と環境を考えるネットワーク」)が、九月二十一日、東京・千代田区で開かれ、九七年に『狂牛病はアメリカでも起こりうるか』を出版したフリージャーナリストのシェルドン・ランプトン氏が講演しました。 ランプトン氏は、狂牛病の感染原因である肉骨粉の使用を規制する法律が、アメリカで九七年に成立しているにもかかわらず、業界団体の反対で施行されずに業界の自主規制にとどまっており、「何の役にも立っていない」と指摘。「政府が安全だと言っていることが、即“安全”だとは限らない」と、アメリカ政府や産業界の姿勢を糾弾しました。 さらに同氏は、発生後に対応に追われている日本政府を「馬が逃げてから納屋の戸を閉めるようなもの」と批判。「安全性に潜在的な危険を抱えているものに十分な注意を払うべき。もっとも重要なことは、予防の原則だ」と強調しました。
(新聞「農民」2001.10.8付)
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[2001年10月]
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