「農民」記事データベース20010716-501-05

庄内の風土をまるごと体験

青年部夏の学習交流 in 鶴岡

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「若者の食と健康、仕事とくらしを考えるシンポジウム」でのパネラーの発言
食べて学んで楽しく交流

 「地域づくり」をテーマに全国の仲間と交流しよう――農民連青年部の夏の学習交流会が山形県鶴岡市で開催され、全国から六十三人が参加しました。地元庄内農民センターの青年部のほか、生協労働者や山形大の学生なども多数参加し、大いに学びあい、語り合った三日間となりました。


地域づくりテーマに討論

若者の食考えるシンポも

 一日目は、「庄内の風土と協同のあるまちづくり」というテーマで庄内農民センター事務局で元教師の青山崇さんが講演。「庄内平野は山と海に挟まれ、水に恵まれた豊かな農業地帯。協同組合活動など地域運動でも長い歴史をもっているが、その“地域”がジャスコなど大資本によって壊されようとしている。地域全体がどうなっているか、そのなかで自分たちがどう活動していくかが、農業を守っていくうえでも大切な視点だ」と話しました。

 作物別の話題で盛り上がる

 続いて稲作、野菜、センター職員などテーマごとに分かれてグループ討論。「畜産で地域と結びつくのには、堆肥とか体験農場がいいと思う」(畜産グループ)「果樹は結果が出るのは十年先だったりで、やり直しがきかない。お茶は不作とか豊作とかあるの?」「うん、あるよ」(果樹グループ)「他業種の人とも交流したり、農業を守っていくには地域食健連をつくっていくのは大切だと思う」(農民センター専従グループ)などなど、それぞれの話題で盛り上がりました。

 一日目の歓迎交流会の準備は参加者全員が協力。全国から持ち寄ったサクランボ、枝豆、キュウリ、サラダ、カレーなどなど、各地の地酒、自家製梅酒も入って、にぎやかに交流しました。

 現地視察では庄内の味覚堪能

 二日目は、コース別に分かれて、現地視察(四面に詳細)。昼食もそれぞれ庄内の味覚を堪能しました。

 夕方には、夏の交流集会初のこころみ、地元庄内の青年も多数参加しての「若者の食と健康、仕事とくらしを考えるシンポジウム」が開かれました。パネリストは、八田純人(農民連食品分析センター職員)、児玉拓海(東洋大学三年生・ユースアグリクラブ)、佐藤久美(庄内医療生協協立リハビリテーション病院管理栄養士)、高橋徹(生活協同組合共立社商品部畜産担当)、渡部啓(肥育牛・水稲農家)の五名(発言は別項)

 シンポの後は、バーベキューパーティーを行い交流しました。

 参加者からは「農業を守りたい仲間がこんなにいるとわかって、本当によかった」(徳島・松永さん他多数)「全国のみんなに元気をもらった。九州に帰っても、こういう青年の集まりをやりたい」(熊本・内田さん)「安ければいいのか、安全をどうするのか、提案していかなければと思った」(生協労組の青年)「農業だけでなく、医療や労働条件など、もっと交流を深めて、学習したい」(千葉・小林さん)など、楽しさと感激を胸に、三日間の日程を終えました。

(新聞「農民」2001.7.16付)
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2001年7月

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