特集! 農民をダマし、税金に群がる自民党政治巨額の公共事業費に比べ貧弱な価格・所得保障日本は西欧諸国での予算の半分以下なぜ!? 土地改良区のカネが自民党費に 畑から巨石がゴロゴロ…
こんな農水省の幹部OBでさえムダだと言うズサンな公共事業は、農業予算全体の四七%(約一兆四千億円)も占めています。一・四%のフランスや、五%のドイツと比べるまでもなく、その突出ぶりは明らか。 もっとも農水省は「両国の農業インフラ(基盤)整備は、もっぱら県・州予算で行われており……比較することは極めて困難」と言いわけしています。それだったらムダの一大要因である官僚的なお仕着せをやめ、自治体に補助金を出して、地域の実情に合った事業を行うべきではないでしょうか。 一方で、日本の価格・所得保障予算は、わずか七千億円(二五%)(図)〈図はありません〉。 ヨーロッパの国々の農業予算にしめる価格・所得保障予算の割合は、イギリスが七五%、ドイツが七一%、フランスが六六%。自由貿易の旗手を標榜するアメリカでさえ四六%。欧米では、農業予算の中心は価格・所得保障というのが常識です。 暴落した二〇〇〇年産の米価に、九八年産並みを保障するのに必要な金額は、五百七十九億円。農業予算の総額のわずか2%です。農業予算の主役を、公共事業から価格・所得保障に置き換えれば、もっとずっと農家のためになる農政を行うことができます。
(新聞「農民」2001.7.9付)
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