ふるさとのお正月料理(前号のつづき)広 島瀬戸内の魚・野菜を使って…
〔練り製品〕竹輪、すりみの天ぷら、かまぼこ、ダテ巻などは純粋な素材を原料として加工したものを、そのまま正月料理として使用していた。
〔雑煮〕あなご、竹輪、京水菜、もちは丸もち、出し汁は十月から十一月にとれるハゼやエビの焼き干しを使って取る。この出し汁は絶品。醤油だしのシンプルなものである。
〔茶碗蒸し〕正月も四日目になると、おせち料理ののこりもの、しいたけ、カマボコ、あなご、それに山の幸の蒸したもの、さっとゆがいたゆり根を、大きめの茶碗蒸しどんぶりに入れて、食べるのである。 子どもの頃には苦手な食材ばかりであったが、今では書いているだけでよだれがでてしまう。コンビニの味しか知らない若者に、これらの料理を作り、ふるまいたい気持ちでいっぱいになる。
(坂本久江/新聞「農民」2000.1.17付)
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