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来年2月20日〜21日・東京で

WTOに関する国際シンポ開催

内外から著名人多数参加で


 大内力・東京大学名誉教授らのよびかけによるWTO協定改定運動の国際的な連帯を強める「WTOに関する国際シンポジウム」が、来年二月二十〜二十一日、東京・高田馬場の「早稲田大学国際会議場」で開かれます。NGOや農民組織を迎えての国際シンポの開催は「食料・農業問題、そして環境問題の解決を願うすべての国民に大きな確信を与えてくれるもの」です。

 パネリストは、九六年ローマ食料サミットNGOフォーラムの議長をつとめたアントニオ・オノラティー氏(イタリア・NGOクロチュビア代表)、農業・貿易研究所代表のマーク・リッチー氏(アメリカ)、韓国の鄭光勲氏(全国農民会総聨盟議長)、それに小林節夫・農民連代表常任委員に、日本の林業関係者を加えた五氏を予定。

 「WTO体制の五年間を検証し、農林業の多面的機能、公益的機能、食料主権・食糧安保、家族農業の強化、森林の持続的保全の重要性に着目した協定の策定」について話し合われます。よびかけ文では、ますます困難を深めている世界の食料問題の解決にとって、「WTO協定が大きな障害になっている」とし、「貿易自由化・市場原理の徹底という路線は一次産品貿易にはそぐわないという立場から、協定の見直し・改定の方向を探ることがねらい」と述べています。

 よびかけ人には、代表の大内氏をはじめ、各界著名人が多数名前を連ね、これまでの運動の広がりをさらに一回りも二回りも上回るもの。これからさらに、よびかけに応えてシンポジウム成功に賛同(あるいは、ともによびかけ)する人を募っていきます。

 事務局は、東京都渋谷区代々木二―五―五新宿農協会館四階 全国食健連気付
      電話〇三―三三七二―六一一二 Fax〇三―三三七〇―八三二九

(新聞「農民」1999.12.20/27付)
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1999年12月

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