許すな!米の投げ売り怒りの東北農民大会開く十一月十八日、「許すな!米投げ売り 米価暴落怒りの東北農民大集会」(東北農団連主催)が、仙台市で開かれました。午前中の集会には東北六県から百二十人以上が参加。続いて行われたデモ行進ではシュプレヒコールに応えて、デパート前の農協の直売コーナーから「そのとおり。がんばれ!」との声もかかりました。 午後からは個人請願がおこなわれ、その間に代表団が農政局、国税局と交渉。農政局に対して参加者ひとりひとりが思いを語りながら請願書を提出する個人請願では、「いまの農水省の役人はぜんぜん農民のことを考えていない。しっかりしてほしい」などの発言に拍手が巻き起こり、受け取っていた若手の職員もひときわ神妙な表情で聞いていました。 今回、岩手からは十六人が参加。「酪農をやっていると、あまり遠方にはいけないが、日帰りできる範囲ならできるだけ参加したい」という酪農家の言葉に、県連の働きかけの不十分さを反省するとともに、これからもっと活躍してもらおうと思いました。 (岩手県連 岡田現三)
「とにかく面白そうだったので」と言うのは関西の生協職員。「農民連の人からキットを紹介されて、うちの生協の品質検査室でもと思って注文した」「行政の指導をきちんとさせるためにも、こういう検査活動はいい」と話します。 宮城県の米屋さんは「卸や銘柄によって値段に差がありすぎる。品質がその通りかどうか裏付けが欲しくて」の注文です。「規制緩和で誰でもお米を販売できるようになって、業界は今混乱しています。お米を扱う以上、中身に責任をもちたいのです」と話し、「生産者の方もぜひ頑張ってください」と温かい励ましを寄せました。 新婦人産直のお米を精米している愛知県の米屋さんも、キットで米の鮮度判定をしてみました。「確かに色が変わりましたね。大手スーパー等では米が安売りの目玉商品。あの値段では原価割れで、本物は使えないのでしょう」。 また、東京都内の学校給食センターからもキットの注文が。事務局では「よりおいしく、より良い食べ物を提供していきたい。その確認のための目安にと注文しました。お米は量販店でも安売りしていますが、食べてもなかなか分かりにくい。DNAなど分析方法はいろいろあるが、この方法なら簡易判定でいいですね」と話しています。
畜産輸入規制で「農・畜産物の輸入を規制し、日本農業を守れ」明治乳業争議団と千代田区春闘共闘委員会の労働者は十一月十七日、農水省に対して要請しました。工場の閉鎖・統廃合、労働者の首切り・リストラの嵐が吹き荒れる大手乳業メーカーの中で、労働者の解雇と暮らしを守るためたたかっている明乳争議団。小関守・市川争議団長は、「新鮮で安全なものを消費者に届けるのが食品産業の使命。『不足したら輸入すればよし』と、国内農・畜産業を切り捨て、労働者の生活を破壊することは許されない」と述べ、政府主導の乳業再編を見直すことなど四項目を申し入れました。
(新聞「農民」1999.12.6付)
|
[1999年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-1999, 農民運動全国連合会