遺伝子組み換えコーン入りポテトチップスなど新たに6種類を検出/分析センターが発表子どもの健康への影響が心配に
農民連食品分析センターでは、九月末に遺伝子組み換え分析装置の導入後、市販の食品に遺伝子組み換え原料が入っているかどうかの分析を進めてきました。 その結果、さきに発表したコーンスナック菓子「ドンタコス」につづいて、第二弾としてコーン入りポテトチップスと六種類のコーンスナック菓子から、新たに遺伝子組み換えトウモロコシが検出されました。(表) 検査方法は、試料から遺伝子を抽出し、PCR法で五種類のプライマーを用いて増幅し、電気泳動で「トウモロコシの組み換え遺伝子」を確認したものです。 子どもに人気のあるコーンスナック菓子や、ビールのつまみなどになるポテトチップなどからゾロゾロと遺伝子組み換えが検出されたことは、いかに遺伝子組み換えトウモロコシが大量に輸入され、日本人の食物として使われているかを示すものです。 コーンの組み換えは、殺虫性の遺伝子を組み込んだもので、その花粉で蝶の幼虫が死んだという(ネイチャー誌報道)いわくつきのものです。 健康への影響を受けやすい子どもたちが、好んで食べているスナック菓子が遺伝子組み換えだということは放置できないことです。
いらない!キャンペーン遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンでも、市販のコーンスナック菓子の分析をジェネティクID社に依頼して行っていましたが、十七検体中九検体から微量の遺伝子組み換えトウモロコシが検出されました。今回、組み換えコーンが検出されたスナック菓子は、ハウス食品の「こうばしコーン」、「とんがりコーン」焼きとうもろこし、明冶製菓の「カール」チーズ味、「カールスティクス」チーズ味、湖池屋の「ドンタコス」うす味、「スコーン」チーズ味などです。原料を非組み換えに 「湖池屋」が発表 菓子メーカーの湖池屋(東京・板橋、小池孝社長)は、コーンスナック菓子に使うトウモロコシを十一月下旬から順次、非組み換え原料に切り換え、表示をおこなうと発表しました。 「ポリンキー」に使うコーングリッツを組み換え品種が混入しているアメリカ産から非組み換えのフランス産、オーストラリア産に変更。「スコーン」「ドンタコス」についても来春から非組み換え原料に切り替える方針です。
(新聞「農民」1999.11.22付)
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[1999年11月]
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