若い女性農業後継者が開設し大反響2ヶ月でアクセス8000件超す/ホームページ農作業日記・お米情報・就農相談…
「女の子が作る農業のページ―あぐりいClub」。愛知農民連青年部の野田留美さん(26)が、友人と一緒に始めたインターネットのホームページが大反響を呼んでいます。 「女の子メインで作る農業の雑記帳…農業はきついこともあるけれど、楽しいんだよ。農家の見る農業のイメージ見てね」というとおり、留美さんや友人の通称あれくさんが書く農作業日記や、「米米ミニ話」(第三話はニセ新米の話)、それに、しめ縄教室などのイベント情報、お米の注文販売etc、全体にあたたかい雰囲気が伝わってくるホームページです。 八月末の開設から二カ月間のアクセス数は八千件を超え、新規就農希望者の相談や、お米を食べた消費者からの感想なども続々届いています。「いろんなメッセージにびっくり。とってもうれしいし、励みになる」と留美さん。 留美さんは、昨年十二月に農協を退職し、農業を継いだ“農業一年生”。名古屋市守山区で、両親と一緒に受託を含め約十ヘクタールの田んぼと、十五アールのハウスでトマトを作っています。受託地は名古屋市内だけでなく、瀬戸市や春日井市、海部郡にもあって、十一月中旬頃まで約二カ月間、稲刈り作業が続きます。コンバインを載せたトラックを走らせる父親のあとを、二トントラックで追いかける毎日。「分かっていたつもりだけど、想像してた以上に頭より体力がいるなあ」とか。一方のあれくさんも農家と結婚して、藤岡町で稲作を中心に営む専業農家です。二人は農業大学校の寮で同部屋でした。 留美さんが農業を継ごうと決めたのは、農業大学校の時。「まわりに農業をやる仲間がたくさんいたから。高校時代は、社会福祉の仕事とか、絵を描くのもいいなあと思っていた」。ちなみにホームページに出てくる長靴をはいたネコなどのイラストは全部、留美さんの手作りです。 「消費者の人には、もうちょっと農業のことをよく知ってほしい。たくさん人を呼んでイベントやったり産直を通して交流したり、観光農園もやってみたい」という活発な留美さん。 「お米の値段がどんどん下がっているので、ホームページでも農業への理解を広げ、お客さんをもっと作りたい」と張り切っています。 ホームページのアドレスは、http://www2u.biglobe.ne.jp/~agriclub/
(新聞「農民」1999.11.15付)
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[1999年11月]
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