農の風景麦藁帽子かぶったボッチ千葉・八街市の落花生畑
引き抜いた落花生を積み上げて自然乾燥。八街市の畑には帽子をかぶった「ぼっち」が並んでいる。自由化で生産が減りつづけているものの、今も昔も房総の秋の風物詩。この一帯で生産される落花生は“ブランド品”だ。 まわりには青いビニールの帽子がほとんどのなかで、麦藁をかぶった「ぼっち」を発見。畑作地帯ゆえに稲藁ではなく麦藁なのだ。「ぼっち」にはビニールより麦藁が断然お似合いだ。思わず“輸入物なんかに負けるなよ!” (笹渡)
広島・君田村の収穫の秋広島県の北部に位置し、米軍機の低空飛行で有名な君田村でも、秋の取り入れの真っ最中です。ここ茂田地区は低空飛行コースの真下にあり、農家はジェット機の爆音とイノシシ被害に負けず、消費者に安心して食べていただける米作りに励んでいます。稲ハデの向こうには、イノシシ防護用のトタンがはられています(写真)。こんな苦労や努力が霞ケ関の役人は、わからないのでしょうか。ラーメン一杯分で米を投げ売りするような考えをおこすとは…。
(広島県/高岡 敏)
千葉・船橋十月二十三日、千葉県船橋市農業センターの畜産フェスティバルが、同センターで開かれました。搾乳体験やチーズ・バター作り、牛乳早飲み大会、クイズ、野菜・畜産物の直売など、盛りだくさんの内容。秋晴れのもと、親子連れが足を運び、子牛や小動物とふれあいを楽しみました。船橋市には現在、二十一戸の畜産農家がいますが、都市化のなかで課題はやはりふん尿対策。「堆肥化してリサイクルする循環型の農業をすすめています」と、同センターの小山研究員は語っています。
(京都市・藤本了江)
全税関労組員の柳川さん市民農園で米作りに挑戦している友人の稲がたわわに実り、台風が来そうだというので、急きょ稲刈りの手伝いにいきました。友人は同じ全税関大井分会組合員の柳川清さん。東京・足立区に住んでおり、農園を借りています。その農園には野菜を作っている人が多いのですが、柳川さんは六畳弱の広さの面積に千葉農民連の人に分けてもらった籾から苗を育苗し、六十センチほど土を掘り、水漏れしないようプラスチックシートを張ってイネを育ててきました。朝四時に起きて、イネの成長をみるのが楽しみだったといいます。 柳川さんの田んぼだけが黄金色に染まり、なんとも奇妙な光景。小さな田んぼでもバッタが跳ね、虫たちが動き回っていました。 自ら米を作ることで、農業の大事さを肌で感じようとした友人の快挙に惜しみない拍手をおくりたい。
(全税関労組委員長 上山興士/新聞「農民」1999.11.8付)
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[1999年11月]
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