「農民」記事データベース991025-425-06

東海村・臨界事故

被害2億7600万円

東京市場/茨城県産農産物


 東海村で起きた臨界事故で、茨城県産農産物が、東京の市場で大きな影響を受けました。事故直前の取引額と比べ、十月一日の取引額は約四〇%、二日も約二七%も激減。このことから、二日間の被害額は、二億七千六百万円と推定されます。しかも、これは東京の市場での話。茨城県内の市場では、さらにひどい状況だったと思われます。

 事故から二日経った十月二日、東京・大田市場の茨城県産ネギ(五キロ)の高値は、一日の二千三百十円に対して千六百八十円、キュウリ(同)は、二千三百十円から千五百七十五円に下落。築地市場でも、ホウレンソウ一束(二百五十グラム)が平均百五円と、事故が起きた九月三十日に比べ半値に急落しました。四日の取引でも、県産のネギは、二日置いたので溶けたり、変色したりで値がつかないものもあり、相場は千三百円から八百円。栃木産(二千五百円〜二千円)、千葉産(千五百円〜千円)と比較して安値でした。

(新聞「農民」1999.10.25付)
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1999年10月

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