第12回大会をめざし、班・支部を軸にした運動をすすめよう1999年10月2日 農民連第5回常任委員会
農民連は十月一日、二日の両日、第五回常任委員会を開催しました。重大となっている情勢を分析し、全国研究・交流集会をはさんだこの間の取り組み、来春の第十二回定期大会をめざす活動方針を決定しました。 一 この十年間、自民党政治が国民のあらゆる分野で悪政を押し進めてきました。これは、悪政をすすめる側の力が大きくなっているからではありません。農業の分野では、米の関税化やいま進められている米の投げ売り問題でも、自民党政府が全中を取り込まなければ悪政を強行できないほどに追い詰められています。農民連のたたかいがこれに大きく貢献し、特に、この数カ月間の米の投げ売りを許さないたたかいは、多くの農民や農業団体、自治体、消費者などに共感を広げ、情勢を大きく動かしています。この大きな流れをつかみ、自民党政治が農民との矛盾を深め、崩壊しつつある今、大いに確信を持って奮闘しましょう。
二 米投げ売り問題の真のねらいは、限りない外米輸入の拡大と米価暴落・減反拡大へのレールであり、他の作物を含め、日本の農業を根底から破壊するものです。 三 米価をはじめ農産物価格が低迷しているなかで、市場や小売りと共同を広げる条件がますます広がっています。新聞「農民」が公表したニセ新米の分析が大きな反響をよび、中小米卸・小売業者の「不当な表示は許せない」という声が高まっています。これらの人たちを含め、広範な分野の人たちと懇談し提携を広げましょう。 四 「ものを作る人を増やす運動」は減反への対応を含め、農民連の最重要課題です。この運動と結んで、自治体に提案・働きかけを強めましょう。農業所得標準の廃止の動きは税金闘争を前進させる絶好の機会です。固定資産税など多面的な農民の要求を実現する運動を前進させましょう。 五 各地で新聞「農民」を先行した拡大の実践が広がっています。新聞「農民」の威力が米投げ売りや遺伝子組み換え問題などで発揮され、情勢を動かす力になっています。今、たたかいや要求運動とともに、仲間作りを大きく前進させる絶好のチャンスです。仲間づくりの前進なくして大会の成功は保障されません。この秋、すべての都道府県連と単組が、それぞれの総会(大会)で決めた目標を堅持し、「決めたことをやるきる組織へ」の意気込みで、新聞「農民」を先行した拡大に全力をあげましょう。 六 新たな運動の発展のためには、班・支部を基軸にした運動に徹することがカギです。この秋、すべての班・支部が会議をもって学習や話し合いをやりましょう。点在になっている会員を訪ね、たたかいや要求運動、班の結成をよびかけましょう。 七 衆院比例定数削減、介護保険、消費税増税、深刻な雇用問題、戦争法の具体化など、悪政への不安と怒りが国民の中に充満しています。民主勢力と共同して国民的課題に積極的に取り組みましょう。 八 年内とも言われる総選挙は、私たちの要求実現にとって絶好の機会です。早期解散を要求するとともに、悪政に審判をくだすために全力をあげましょう。
九 来年一月十二日から十四日まで都内で第十二回定期大会を開催します。大会めざした取り組みを全国的に飛躍させるために十月十九、二十日に都内で「全国代表者会議」を開催します。また、「食品分析センター二千万円募金」を引き続き強めるととも、十九日夜に「遺伝子組み換え分析機器導入記念祝賀会」を開催することをきめました。
(新聞「農民」1999.10.18付)
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[1999年10月]
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