私たち、醤づくりに挑戦しました!茨城県農民連女性部「ゆいの会」
茨城県連女性部ゆいの会は九月十六日、「本物をお客さまに」と昔造りの醤油創り一筋「沼屋本店」をつくば市に訪ね、醤(ひしお)づくりに挑戦しました。 お店に入るとプーンと漂うもろ味の香り。四代目、沼尻良雄さんに作り方を話してもらいながら味見した秘伝の醤は香りがよく、「懐かしい味、純粋な味でおいしい」と舌鼓。原料はもちろん国産大豆と小麦です。 3ヵ月後が楽しみその後、さっそく二日目の工程にあたる作業に挑戦しました。精麦した小麦、皮を煎ってとった大豆を一晩水に浸し、朝からボイラーで蒸したものを板の上に広げ、パラパラと一粒づつ離れるようして二十五〜三十℃まで冷まします。冷めたら種麹をふりかけ、全体に混ぜ合わせ麹箱に入れて、二十六℃の室へ。今日の作業はここまで、醤は三カ月後にできあがります。 “夢”もふくらむゆいの会では、この醤を単組女性部で分け合い、朝市、直売所、バザーなどで売っていきたいなあと思っています。この次は、自分たちで作って売ることが目標。醤は、お酒のおつまみにキュウリにつけたり、あったか〜いご飯にのせて食べたら最高! 最後に、工場の中を一回り見学。三百年はもつという直径三メートル近くもある醤油樽がズラリ並んでいます。“たが”は、竹を複雑に編んであり、「樽を三周する位の長い竹が必要なんだけど、もうなかなかないんだよね。作る人もいないしね」と沼尻さん。貴重なものを見せてもらいました。
(茨城県連・吉川路子/新聞「農民」1999.10.4付)
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[1999年10月]
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