各地の話題山梨・茨城・岐阜・新潟
夢いっぱいの親切直売所野菜や加工品……、常連客も増えて/山梨・韮崎市山梨県韮崎市で念願の直売所を八月十二日に開設して以来、毎週土曜日の午前七時から昼近くまで欠かさずに農作物や加工品を直売しています。好評を博し、固定客もでき、近いうちに週二回にしようと計画しています。直売所の取り組みは、山梨県連のなかでも注目されています。直売所は、県道沿いに廃材を利用して手作りで建てました。農民連の二人の会員と近所の農家が、その時期の野菜やキュウリの味カイ漬、ブドウのジャムなどの加工品、果物を毎回十数品目販売しています。まだ始まったばかりですが、友人、知人、近所の人たちの口コミでお客さんも増え、回を重ねるごとに常連客も生まれ、品物を並べるうちから売り切れてしまうこともあります。 直売所を作ろうと思ったのは、全国農民連女性部総会や加工交流会に参加するなかで、元気で頑張っている女性たちのいることを実感し、直売所などを見学して開設したものです。 農民連会員は二人しか参加していませんが、機会あるごとに近所の農家にも呼びかけています。会員を増やして品数を多数揃えていきたいと思っています。そのためにも、ツルムラサキや赤いジャガイモなどを作付けしようと準備をしています。将来は、直売所の近くに果物や野菜を作り、消費者がもぎたてを味わったり、交流できるようにしたいという夢を持っています。 (山梨県連/堀内美恵子)
茨城西部、降雹で被害六億円農民センター 自治体に対策要請九月一日、茨城県の西部地域に激しい雷雨と雹(ひょう)が降り、関城町、下妻市、総和町、三和町、五霞町、境町、八千代町などで農作物に大きな被害が出ました。もっとも激しいところではゴルフボールほどの大きさで、約三十分にわたって降り続けました。被害は水稲、キャベツ、ナス、レタスなどが大きく、突風も吹いたためビニールハウスや納屋も壊れ、県の調べでは、被害総額が六億円にのぼっています。 県西農民センターは、すぐに現地調査し、農家の要求を聞き、一日には総和町、六日には八千代町、関城町を訪れ、「県の災害条例を適用する。自治体でも独自で特別融資や利子補給をする。所得標準で申告している農家には配慮する」ことなどの災害対策を要求しました。どこの町でも「農家の立場に立って対策をすすめる」と答えました。 関城町では「キズ梨の販路があれば教えてほしい」と農民センターに申し入れもあり、わざわざ斉藤和夫町長も同席し「これからも協力しよう」とうち解けた話し合いになりました。センター事務局では、引き続き他の自治体にも要請することにしています。 出荷の最盛期だった梨もキズがつき、市場へは出せなくなりましたが、茨城県連や全国連がすばやく対応し、新婦人や労働組合にも呼びかけてくれ、次々に受け入れてくれることになりました。しかし、センター事務局と生産者で準備を始めましたが、結果的にはキズ梨はたちまち傷むので、売ることを断念せざるを得ませんでした。 (茨城県西農民センター/松本敏男)
親子連れで梨狩り交流会新潟県央センター農民連にいがた県央センターの梨狩り交流会が八月二十九日、燕市で行われ、小杉正司さんの梨畑には親子連れなど約三十人が集まりました。梨は全体に小ぶりですが、甘味も水分も十分あります。大変おいしく、参加者も大満足。梨畑でおにぎりを持参しての昼食会。小杉さんの漬けたナス漬と、恒例となった豚汁が大好評でした。 (県央センター/捧たみ子)
稲作りの研究会岐阜・岩村農民組合岐阜県恵那郡岩村町は有名な城下町で、おいしいお米がとれるところです。同町の農民組合は水と土壌の検査を篠田商会技術部に頼み、そのデータをもとに稲作の研究会を行うなど、米作りに取り組んでいます。先日、篠田商会の坪井氏を講師に招き、農民組合員の田んぼを見て回りました。夜は熱の入った研究会となり、参加者は「一生懸命によい米を作ろう。また、野菜も販売所を作ろう」と申し合わせました。 (岐阜県連/岩田昭)
(新聞「農民」1999.9.20付)
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[1999年9月]
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