「農民」記事データベース990913-419-15

生協の共同バス

行事に観光に大モテ

東京・西南文化福祉生協


 「文化福祉生協」という名の、いっぷう変わった生活協同組合があります。正式なフルネームは、「東京西南文化福祉自動車交通生活協同組合」。自家用バスの共同利用を中心に行っている生協で、グリーンツーリズムの消費者側のとりくみとして注目されています。

 東京の目黒・世田谷・品川・大田の各区に在住・在勤する有志が一口五千円の出資で加入すると、この生協の所有する三台の自家用バス(大型一台、マイクロ二台)を、オーナーとして自分たちの企画する行事に活用することができます。負担金は実費相当額ですから、観光バス会社を利用するより安くすみます。ドライバーは、自交総連のタクシー労働者が休みの日に、生協組合員の活動としてハンドルをにぎります。

 例えば、新日本婦人の会目黒支部(生協組合員でもある)が、茨城県西産直センターと交流する行事を催すときには必ずこのマイクロバスが出動するのです。

 そもそもの始まりは、東京・目黒の労働組合員有志がお金を出し合ってマイクロバスを買い、組合やサークルの活動などに活用したこと。ところが、このバスは自家用なので持ち主以外の人を乗せて実費を受け取ることは禁止されています。そこで、「地域の多くの方が利用できるように」と、千人を超える賛同者を募り生協を設立。組合員が利用するほか生協として行事を企画したりしています。

(理事・野村篤司)
 問い合わせは、電話03-3711-3197(加々美久雄)まで。

(新聞「農民」1999.9.6/13付)
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1999年9月

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