「農民」記事データベース990913-419-04

新農業委らが参加し研究交流会開く

愛媛


 愛媛県農民連は八月七日、ことし新たに選ばれ農業委員と農業団体役員の研究交流集会を今治市中央公民館でひらきました。
 この集会は二十四年前から三年に一度開いているもので、ことしは県内十二市町村から農民連会員、非会員の農業委員三十五名、農民連役員等十五名の五十名が参加し、地域農業の再生、生産を守る自治体農政の確立をめぐって報告と論議が行われました。

 集会では、京都府農業会議参与・立命館大学講師の渡辺信夫氏が基調講演を行い、新農基法のもと「人、物、金、情報の地域循環」で、地域農業を再生、自給率向上を中心に自治体農政をすすめていくこと、その中で農業委員会の果たさなければならない役割を強調。

 地域の実践報告では、(1)野村町営農指導センターの和気数男センター長が、畜産と野菜の地域複合で町の農業を振興させている経験を「自治体農政の四つの宝と生産農民の組織化」として報告(2)岩城村農業委員会の宮脇政敏会長が、レモンの産地化をめざし、島の活性化のため荒廃農地対策に取り組んでいる経験(3)今治市農業委員会元会長の砂田鹿義氏が、食料の安全と安定供給に関する都市宣言とその実践をはじめ、松山市など市街化区域の農地の重税の実態(県農民連税対部長)などが報告されました。

(新聞「農民」1999.9.6/13付)
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1999年9月

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