「農民」記事データベース990823-418-05

大豆畑トラスト運動

炎天下、“いい汗流した”

各地で苗植え、草とり、交流

 今年で二年目を迎える大豆畑トラスト運動。夏まっ盛りのなか、各地で交流会が開かれています。


作業のあとは楽しい交流会/千葉・東総

 千葉県東総農民センター寺本幸一さんの大豆畑は、一カ月余りで三十センチくらい、花をつける寸前まで成長しました。この時期は、雑草とのたたかいに加えて病虫害の発生時期。今年も無農薬でということで、八月八日の作業は、気の遠くなるような指先での幼虫退治と除草、株の土寄せです。二十五人の参加者は、流れる汗も拭かずに必死になって昼まで作業を続けました。

 お昼は、近くの区民館に移動し地元女性陣の協力でご飯とみそ汁、漬物、天ぷらの野菜料理。当地でとれた新鮮、本物の味に参加者は大喜び。「種まきも来たので成長が気になって」「新鮮農産物の買出しが楽しみで、ワクワク五時起きで東京から」とリュックを背負っての参加者も。
 「生産現場の生き生きした清々しさや、厳しさも知った」「遺伝子組み換え食品が不安で、自給率を上げるお手伝いができたら」「農水・厚生省の生ぬるい表示や対応に腹が立つ」などなど、交流会は白熱し、農民も本当に励まされた一日でした。
 この後、寺本さんの呼びかけでソバの種まき。収穫祭には、ソバ打ちと試食が楽しみです。

(今井 睦子)


初体験の消費者も一生懸命/埼玉・大里

 今年から大豆畑トラストにとりくみ始めた埼玉・大里農民センターでは、八月八日、飯野清・喜久代さん提供のトラスト畑で草取り。拭いても拭いても流れる汗に、参加した十一人の消費者は農業の厳しさを実感。小休止で冷たく冷やしたスイカで一息入れ、予定どおり九畝の草取りを終わらすことができました。
 飯野さんの奥さんは「みんなでやっちゃうと、こんなに速くできちゃうんだネ」とビックリ。お昼と交流会は、地域の総合センターに会場を移し、地粉の手打ちうどんを味わいました。「生産者に任せるだけでなく参加できそうなのでここにした」「妻に誘われ参加したが、自給率の話は勉強になった」などの感想が話されました。
(斎藤ゆみ子)


東京、川崎から20人参加して/茨城・県南

 茨城県南農民組合、東町の板橋恭介さんの大豆トラスト畑では、八月八日に東京、川崎などから二十人が参加して草取り交流会。七十〜八十センチに成長した大豆畑にセンりこんでの作業に、思わず「暑ーい」の連発。一時間弱で三反歩ほどの畑がきれいになりました。
 汗を流した後の交流会は、朝から生産者のお母ちゃんたちが準備したご飯、おしんこ、煮豆、手作り豆腐、ブドウ、スイカなど、みんなしばし食べるのに夢中。「自分でも栽培しているが本物を見たくて参加した。土が柔らかくて感動」「トラストに入ってみそ汁が好きになった」など感想が出ました。
(杉山 恵美子)


神奈川から新婦人会員も/静岡・藤枝

 静岡・藤枝市農民組合の大豆畑トラストは、七月三十一日、生産者が準備した大豆苗を七アールの減反田に植えました。無農薬で作るので普通より遅い植付けです。
 神奈川・茅ケ崎のグループや新婦人藤枝支部の方々、二十五人が参加。「子どもたちに安全なものを食べさせたい」「自分が食べるものを見守れてうれしい」「豆腐やみそを作っているんで、今年は豆から作れてうれしい」といった感想が出されました。「草取り交流会にもぜひ来たい」という消費者もいました。
(鈴木 宏子)

(新聞「農民」1999.8.23付)
ライン

1999年8月

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