農民の要求とり入れ開発これは便利、自動苗箱整列機北海道
北海道農業の機械化のかげには、地元の農機具屋さんが細密な作業の機械化や労働の軽減に関する農家の意見や要求を取り入れ、共同で開発した例は、北海道の各地に見られます。次はその一〜二の例です。 つらい中腰作業解消五十枚や百枚ならいざ知らず、三千枚、四千枚もの苗箱をハウスの中に並べるのは、中腰になるので大変な労働です。これを機械化したのは、空知の栗沢町にある石狩造機という地域の農機具会社です。
ハウスの真ん中に本体が前後に移動する二本のレールの上を移動し、端を支える一本のレールが両側にあります(写真上)。 「この機械化で女性が一番楽をするのでは…」と、導入した白石さん(農民連常任委員)は語ります。 潅水のロボット化もこうして並べた苗箱への潅水は日に何回もやりますが、同じレールを使って、自動的に往復する潅水装置(両腕を伸ばした潅注竿から散水する=ブーム・スプレイヤ)で行います。田植機を使ってタマネギ苗の定植「稲の成苗を植える田植機を使って、転作のタマネギの定植ができないか」という農民の声を聞いた『みのる産業』は、見事に完成させました。空知のタマネギは今ではみなこれを使っています。北海道のような規模の大きいところだけでなく、他府県でも共同作業に応用できるような気がしました。(K)
(新聞「農民」1999.8.16付)
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[1999年8月]
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