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東京マル果グループと懇談

上尾市場で市場・生産者ら100人参加


 昨年五月から始まった埼玉県上尾市場、埼玉中央青果との取り組みをさらに発展させようと、農民連は全国の組織に呼びかけ、七月十四日上尾市場で東京マル果グループとの懇談をおこないました。懇談は農民連の十七道県より九十名以上が参加し、東京マル果グループ、東京築地市場の東京中央青果、千葉県松戸市場の東京中央青果千葉支社の担当者や、小売店の方を含めるとおよそ百名の参加でおこなわれました。

 この懇談会は六月、農民連が上尾市場役員と一年間の取り組みについて話し合う中、農民連側から一定の分荷可能な市場が欲しいと要望したところ実現したもの。懇談会の冒頭で埼玉県農民連の松本慎一事務局長、埼玉県中央青果の山梨勝久専務よりマル果グループとの懇談に至った経過などが報告され、続いて小売店、マル果グループの参加者が発言しました。全国の参加者からは、輸送や規格、外観や味、農協系統と農民連への評価の違いはどこにあるのかなどの質問が枝豆、キュウリ、きのこなどの品目ごとに具体的に出されました。
 二時間の懇談の後、昼食をはさんで農民連として、市場との取り組みを具体的にどう進めていくのかが話し合われました。

 最後に農民連の小林節夫代表常任委員が、米の投げ売りと四割に及ぶ減反がすすめられ、あらゆる価格保障がなくされる中、作ったものを販売する市場のあり方が大きな問題になる。市場への産直は単なる多様な産直の売り先の一つではなく、農産物を買いたたく大手量販店に独占されようとしている市場と小売りをどう守るのかとうい問題として取り組む重要性を訴えました。

(森吉/新聞「農民」1999.7.26付)
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1999年7月

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