遺伝子組み換え食品やブレンド外米、塩素系農薬も分析できるように機器整備緊急2000万円カンパを農民連分析センター 石黒所長に聞く
三年間で分析数は八百件に――分析センターができて満三年。ずいぶん大きな成果をあげましたね。
石黒 みなさんのご協力で、この三年間で約八百件の分析を行いました。 表示もされず年間500万トンも――今後は、遺伝子組み換え食品や塩素系農薬の分析が求められていますね。
石黒 ええ。いま遺伝子組み換え食品が表示もされないで、年間五百万トンも輸入され、国民の間には不安が急速に高まっています。 高価だがぜひ設置したい機器――遺伝子組み換え食品は正確に判別できるのですか?
石黒 「PCR法」といって、遺伝子を増幅して電気泳動で判定するんですが、一%の混入でも判定できます。一式、五百万円あれば整備できます。 ――塩素系農薬の分析については? 石黒 現在、有機りん系などの農薬やマンネブジネブなど八十六種類の農薬の分析ができます。 今秋までには実現させたい――二千万円特別カンパを訴えてから、どのくらい集まっているのですか。
石黒 いままでに二百五口、五百六十万円集まっています。 ――これからの計画は?
石黒 遺伝子組み換え食品と塩素系農薬の分析装置の導入は一刻も放置できない課題ですので、重要性をご理解いただき、八月の全国研究交流集会までにカンパ運動を急速に進めて、秋までには、何としても設置したいと考えています。 分析センターに各方面が注目――いま、分析センターは何人でやっているんですか? 忙しすぎるのでは?
石黒 確かに目の回るような忙しさですが、分析している藤田さん、八田さんは手順を考えて手際良く処理し、的確な結果を出しています。ちょっとでも疑問があれば、再分析するなどして精度を上げており、農民はもとより生協や消費者団体、マスコミなどからも注目されています。
二千万円カンパのおくり先
(新聞「農民」1999.7.5付)
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[1999年7月]
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