「農民」記事データベース990628-410-09

近所の女性たちと楽しく豆腐作り

伝統食の大切さ語り合って


 私の地域(福島市佐原)にも少なくなった田んぼに早苗が植えられ、ホッとした午後、近くの女性五人と豆腐作りをしました。
 私の人生で、人に教えることなど初めての経験。少しドキドキしながらでしたが、ほとんど毎日作っているので、説明はうまくなくても手を使って作り方を見てもらいました。
 試食しながら、昔はどこの家でも作っていた麹作りからの味噌、納豆、醤油、ちまき等々の伝統食の話をしました。伝統食を伝えていく仕事が私たちに課せられていることを改めて思いました。

 手作り豆腐を親戚や友人、知人に食べていただき、家庭でも豆腐ができると伝えています。それは、今年二月に開かれた全国農民連女性部総会に参加し、その時に会った郡山地方農民連の安達美左さんから材料や作り方を教えていただいたのがきっかけです。
 農民連会員の人たちから小麦粉をゆずっていただき、家の小豆でヨモギ入りまんじゅうを作りました。懐かしく、素朴な味は、既製の味になじんだ舌に新鮮さを感じさせるかも知れません。県北農民連の斎藤房子さんは、自家産の小麦粉で本格的なパンを焼いて、いろいろな集まりで食べてもらっています。

 農家でも、いまの時期には大豆を作っている人はほとんどなく、豆腐作りで集まった人に一回分の豆をあげたら、「もったいないから種にする」と持ち帰りました。
 忙しい中でも楽しみながら農産加工を行い、遺伝子組み換えやポストハーベストでなく、国産農産物の大切さと農民連の活動を紹介しています。豆腐作りを通して、国産大豆を作り、自給率が上がることを願っています。

(福島県連 佐々木智子/新聞「農民」1999.6.28付)
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1999年6月

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