「農民」記事データベース990628-410-06

大豆畑トラスト運動

私も参加してみたい!

列島各地から共感と申し込み殺到

 遺伝子組み換え輸入大豆に対抗し、生産者と消費者が提携して安全な国産大豆を作り、食べ支えようという大豆畑トラスト運動は、ことしで二年目を迎えました。生産地も昨年の十五カ所から五十数カ所へと大きく広がり、北は北海道、南は沖縄まで列島全体での取り組みに発展してきました。先日、大豆畑トラスト運動について農民連の取り組みが、しんぶん「赤旗」に紹介されると、全国からこの運動への共感と参加の申込みの手紙が連日殺到しています。


“安全な国産大豆がほしい”“農民連のがんばりに感動した”

 「大豆のトラスト運動のことを初めて知りました。遺伝子組み換え大豆に不安を感じていながらも国が表示を義務づけていないため選択の自由が与えられていないことに怒りを感じています。是非トラスト運動を広めていかなければと思っています」(東京・国分寺市 落合照子)

 「大豆製品にも遺伝子組み換え輸入大豆が使われているというニュースに悩んでいたところです。私には小さな孫たちがおり、そんな大豆製品を食べさせたくないという思いで一杯です」(埼玉・志木市 高橋千枝子)

 「わが家は毎朝、納豆を欠かしたことのない程、納豆大好き人間が揃っています。しんぶんを読み、とてもいい内容で農民連の頑張りに感動しました。さっそくトラストへの参加を申し込みます」(東京・多摩市 樋口 瞳)

 「毎年、味カイを手作りしていますが、国産大豆を手に入れるのに苦労しています。この運動に参加し、安全で確実な大豆を使えるなら、こんな嬉しいことはありません。農作業の手伝い、猫の手ぐらいにしかなりませんが、喜んででかけます。そしてこの運動がもっと大きくなることを願って」(東京・足立区 小山順子)

 「常々、いったい何を信じて、食べていけば良いのか?と思っていました。本当に自分の目で確かめ安全なものを食べたいと思いながらも、結果的には知らず知らずに口に入ってしまうものが多すぎるのだと思います。自給率を上げること、そうは思っても自分で作るわけにはいかず…こんな運動があるのならと、たまたま読んでいた新聞を見て書いています」(東京・町田市 渡辺友理)

“この国の農政に怒り燃やして”“食糧自給率を高めたいので…”

 「農業と食料のみならず、国土全体が荒れていくように思いながら、何もできない自分にイライラしています。少しでも協力できたらと思います」(京都市山科 岡畑ゆみ子)

 「日一日と悪くなっていく日本、できることからやっていこうと思っています。まず、トラストに参加すること…そして交流会にも…という気持ちでいます。よろしくお願いします」(兵庫県伊丹市 栗田チエ子)

 「自民党のすすめる農政がこのまま進んだら、日本の農業は、私たちの食料はいったいどうなるのでしょうか。食卓の安全を守るとともに、生産者の方々へのエールもこめて私も是非、この運動に参加したいと思います。家族四人、合わせて十口申し込みます」(千葉・船橋市 熊倉茂子)

 「この国の農政に、本当に怒りを燃やしている農家出身の娘? ですが、安心しでおいしいものを頂きたいのと、少しでも皆さんのお力になればと思い参加申し込みます。こんな機会を作ってくださった皆さんに感謝します」(千葉・関宿町 芝田みつ子)

 「小学校の花壇で、大豆作りに挑戦している教師です。大豆の自給率を高めるためトラスト運動に参加します」(大阪・高槻市 伊藤雅子)


大豆畑が待ってますヨ

千葉・八日市場市の寺本さん、トラスト参加者全員に手紙

 千葉県八日市場市で、大豆、小麦を栽培している生産者で、昨年から大豆トラスト運動を始めている寺本幸一さん(50)は、大豆の種まきを前に、次のような手紙をトラスト参加者全員に送りました。

 昨年から始めた大豆トラスト運動では、当方の大豆畑に遠方より多くの方々が参加されました。年三回の農作業体験を通して消費者と生産者との楽しい交流の場が生まれました。
 こうした皆さんの運動が励みとなり、これからもずっと安全で美味しい大豆を生産していきたいと考えています。
 昨年の大豆畑は、いまは麦畑です。麦秋を迎える頃となりました。麦刈りが終わると、畑を耕し大豆をまく準備になります。
 今年の大豆畑の種まきは七月四日を予定しており、参加されるみなさんに種まきをしていただきます。今回、この通知とともにみなさんに、十粒の大豆の種を同封しますので、陽当たりの良いところを見つけて、深さ三センチの穴に一粒まいてください。身近で大豆の育ち具合が分かると思います。品種は大豆畑と同じく「ヒュウガ」です。
 昨年参加された方、今年も是非おいでください。新しい友達を誘って一緒にどうぞ。自然がいっぱいののどかな田園の中で一日を過ごして下さい。大豆畑でお待ちしています。


「銀河高原」で大豆の種まき

山形「大豆畑の会」

 山形食健連(佐藤籐三郎会長)の「わたしの大豆畑の会」(トラスト運動)では六月六日、上山市の見晴らしのよい銀河高原の畑に大豆の種まきをしました。
 昔は桑やホップ、葉たばこが植えられていたが、一部しか耕されていなかった荒れ地がトラスト運動で一気に蘇りました。
 畑の持ち主の佐藤季一郎さんが耕運してくれた十アールの土地に参加した十五人が二時間かけて種まき。カモシカ対策のネットや防鳥網を張ったりして昼食。わらびと身欠きにしん汁を食べながら、冷たい缶ビールを飲む味は格別でした。

(新聞「農民」1999.6.28付)
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1999年6月

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