“これが本来の自治体の姿だ”山形・田川農民センターが秋田・十文字町訪問
山形・田川農民センターは「なるほど、これが本来の自治体の姿だ」と感じる農業視察をしてきました。五月二十七日、二十八日、総勢十二人のメンバーが秋田県十文字町と平鹿町を訪問しました。参加者は秋田県連の佐藤長右衛門委員長の案内で、十文字町では西成町長や佐藤農政課長ら、平鹿町では佐藤産業振興課長らと会い話を聞き、現地を視察しました。 十文字町は、農業資材の無償貸し付け制度や後継者を育てるためのブラザー制度など、農家が安定した収入を得られ、安心して農業ができるように行政、農協、生産者が一体となって取り組んでいます。 一方、平鹿町は土づくり事業として有機センターを作り、堆肥を安価で供給しています。今年から四軒の農家が五十棟のビニールハウスを団地化し、ホウレンソウをローティションで作付け、県指定の大型事業を行っています。視察して「農民の考えている以上の施設だな」と感じました。 十文字町の西成町長は、「農業振興は自治体の責務。人づくりを一貫して重視し、農家、行政、農協、専門家が意見や知恵を出し合い、地域にあった複合化、多品目の産地づくりをやってきた」と話していました。
(田川農民センター 菅井巌/新聞「農民」1999.6.28付)
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[1999年6月]
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