「農民」記事データベース990628-410-03

県連役員が先頭に立って、全単組、組合員に奮闘をよびかけて

秋田県連、新聞「農民」1千部を達成

“350円で農業問題がわかる”/田植えで忙しくても必ずやり切ろう―。


 農民運動秋田県連合会は全国大会の方針にもとづき新聞「農民」読者の拡大に取り組み、さまざまな問題に突き当りながらも、その都度、会議を開き、克服しながら県連常任委員が先頭に立って奮闘しています。この二月から十二月までの長期間にわたり読者を増やそうという初めての方針を打ち出し、六月初めに一千部を達成し、さらに全単組、全組合員の力を引き出して一千二百部の目標をめざしています。

■初の体験

 県連常任委員会は「新聞『農民』の拡大なくして、日本農業を守ることはできない。一千部を早期に達成しよう」と大会決定の方針を受けて、二月下旬から三月末までに三百部を拡大しようと目標を決めました。県連はこれまで読者の拡大に期間を決めて取り組んだという経験がないので、県連常任委員会では十分に討論し、必ず成功させようと意思統一しました。十日ごとに取り組み状況と拡大の成果をまとめ、県連役員と単組に拡大運動ニュースを送り奮闘を呼びかけました。積極的に取り組んだところもあり、百四十四部の成果が上がりました。

 県連常任委員会は、設定した三月中に達成ができなかったために、農繁期に入っても五月末までにやり切ろうと討論。その結果、(1)拡大の意義を組織で討議する、(2)県連役員は三部以上拡大する、(3)まだ購読していない組合員に訴える、(4)組合員以外の農家、農協役職員、自治体職員、議員など広範な人々にお願いする運動を呼びかけました。

■畦道でも

 秋田市の農民組合では、杉山隆二常任委員がつながりのある人には気軽に声をかけ、あまり知らない人にはチラシなどを配ったあとに拡大に歩き、対話して読者になってもらいました。自治体議員や役所の役職員、教職員組合の人など四十四人に呼びかけたところ三十二人が購読するという成果も上げています。

 十文字町でも西成辰雄町長と小林節夫代表常任委員の対談した新聞「農民」(一月十一日号)一千部を活用して読者を増やしました。役員や専従者が援助して四十四単組のうち二十六単組で拡大しています。

 「思い切って訴えれば、断る人はいない」「三百五十円で本当の農業問題がわかる、という訴えが効く」「田植えの最中でも、畦道での“一服時”にも広げようと意識的に拡大をしたが、一定の成果が上がり、農繁期でもできるという確信がもてた」という教訓をつかみ、一千部をやり遂げました。

■徹底討議

 決めた目標はあいまいにせず、必ずやろうという県連役員の姿勢には目を見張ります。県連常任委員会は田植えなどと重なり、農作業の忙しい中でも六月七日に会議を開き、一千部に到達し、「やればできる」という自信を深めました。大曲市の小さな組合でも生産活動を通して知り合った農家に広め、組合員に加入している地道な実践にも注目しました。福島・須賀川農民連の貴重な活動を紹介した新聞「農民」(五月三日号)に学び、「決めたことは必ずやり切る」と意思統一しました。

 そして、(1)農家に読者になってもらうことは、農業経営に自信を失いかけている農家に勇気づける運動である。また、安全な食べ物を求める消費者にも日本農業を守る重要性を知ってもらえる新聞である、(2)県連常任委員の団結が決定的に重要である、(3)単組の多くが組織的機能を発揮できる民主的大衆的な組織になっておらず、この拡大運動を通じて組織の体質改善が必要である、(4)決定に至る過程を大事にし、徹底した討議なくして団結は得られないこと、などを教訓としてまとめました。

■新目標へ

 こうした反省の中から読者拡大運動を次期県連大会まで継続し、県連内に「機関紙拡大推進委員会」を設置。七月の早い時期にやり残した目標三百部(残五十二部)を達成し、十二月末までに一千二百部への到達をめざしています。そのためにも県連常任委員が一丸となり、単組を援助し、全単組で成果を上げて、県連大会を迎えようとの方針を決定し、いま全力をあげて取り組んでいます。
 全国連の方針を真正面から受けとめ、「決めたことは、必ずやり切る」という秋田県連の経験は、全国でも注目されています。

(新聞「農民」1999.6.28付)
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1999年6月

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