「農民」記事データベース990628-410-02

全国研究・交流集会の開催地長野(長野・飯山市)

信濃平に「民宿部会」発足


 “ものづくりと仲間づくりを大きく広げて全国の仲間を迎え入れよう”――今、99農民連全国研究・交流集会を受け入れる長野県農民連は、受け入れ準備とともに生産や組織拡大に全力をあげています。
 六日には、宿泊を受け入れてくれる長野県飯山市信濃平に待望の県農民連「民宿部会」が誕生しました。

 民宿部会は、農民連組織としては全国ではじめての取り組み。信濃平で農家をしながら民宿を経営している七人のメンバーで発足しました。信濃平で同じように頑張っている他の農家民宿のみなさんにもよびかけることを申し合わせています。

 結成準備の話し合いでは、「不況で客がひと頃から半減。消費税が五%になってから特にひどい」「エージェント(観光業者)がもってくるスキーツアーは、一人三千円(一泊二食)以下のものもあり、請求書を切っていて涙がでる。民宿はどこでも同じ思いをしているはず」「消防署の防災・防火の基準があいまいで、来るものによって言うことが違う。施設整備でも数十万円で済むものを、いきなり来て何百万円もの大がかりな工事を押しつけてくる。県と話し合いができないか」など、農家民宿を経営している苦労や要求がこもごも語られました。

 また、「去年、風落りんごの発送実務を手伝いに行ったが、全国からひっきりなしに注文が寄せられ、農民連の力を実感した。農家民宿のよさを力に、農民連の部会として全国に発信してお客さんに大勢来てもらおう」「この地域がよくなるように観光協会や民宿組合とも力をあわせよう」「県内に広がっている農家民宿のネットワークも」など、夢も膨らみます。
 この日は、民宿部会の発足とあわせて、飯水岳北農民組合・出沢丈治郎組合長を責任者に、県連と民宿部会で構成する、受け入れのための実行委員会も結成されました。

 全国研究・交流集会までもう二カ月たらず。今年の夏は、北信州・信濃平の民宿部会のみなさんが全国の仲間をもてなしてくれます。

(新聞「農民」1999.6.28付)
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1999年6月

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