「農民」記事データベース990621-409-06

北嶋さんら熱演

会場つつむ感動・涙・拍手…

“菜の花ライブコンサート”成功/茨城


 「久々に心が震えるような感動をおぼえた。逆境を持ち前のプラス思考で立ち上がってきた北嶋さんと、それを支えようとする仲間たちの姿がみごとにステージの上で一つになっていた」と参加した阿見町有機センターの北野さんの感想。

◆客席と一体

 六月六日、「百姓フォーク ヒューマン・ファーマーズ ライブコンサート」がCD制作の録音を兼ねて、茨城県結城市の結城アクロスで開かれました。会場は、合唱に協力する人も含め四百人近くになり、雰囲気が上がってきました。
 茨城県西農民センターの会長でもあるリーダーの北嶋誠さんは、昨年六月に病に倒れ失明しましたが、周囲の人々に支えられ、音楽活動を続けてきました。この間、地域や農民連の仲間が援農に立ち上がり、さらにナタネを植えて物を作る運動へと発展しました。
 北嶋さんが闘病中に作った「菜の花が咲いたよ」の合唱や、保育園児たちと織りなす元気な歌声「みんなで田植え」。そしてヒューマン・ファーマーズお得意の風刺のきいた軽快な歌に、会場はいつのまにか一体となりました。このほか「この町に来て」など食と農をまもる仲間や運動をテーマにした歌などを演奏し、さかんな拍手を受けました。

◆友情出演

 「私の子どもたちへ」の作曲家で歌手の笠木透さんと雑花塾も友情出演。笠木透さんの心からふりしぼるような北嶋さんへのメッセージ(詩)の朗読には、感動と涙。
 「とても心が温かくなるライブでした。人間ってすばらしい」(県南農民組合)、「元気と優しさをもらった」(常陸野農民センター)、「今度はオレの地元に来てくれ」(福島県連の根本さん)などの感想も寄せられています。
 ステージの看板や会場準備、運営には、茨城県連も積極的に協力をしてきました。CDは七月下旬に完成の予定。問い合わせ・申し込みは茨城県連(TEL029―292―8732)へ。

(茨城県連・吉川路子、県西農民センター・松本敏男/新聞「農民」1999.6.21付)
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1999年6月

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