遺伝子組み換え食品ノー!世界行動デー集会開く“生物滅亡に導く危険”欧州などの最新研究結果を報告英国の生物物理学者ホー博士が記念講演
「害虫に強い遺伝子組み換えトウモロコシ(Btコーン)の花粉がかかった葉っぱを食べたチョウの幼虫が四四%も死んだ」(米コーネル大)、「害虫抵抗性の組み換えジャガイモをラットに与えたところ免疫性が低下、内臓に異常」(英国パズダイ教授)など、すでに日本でも流通している遺伝子組み換え食品の安全性が疑われる重大ニュースが相次いでいます。
こうしたなか「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」は五月三十一日、東京・日比谷公会堂で「崩された安全性、遺伝子組み換え食品―5・31世界同時行動デー集会」を開き、七十団体五百人余が参加しました。 ホー博士は「遺伝子組み換えの急速な普及で、新しい遺伝子がウイルスなど別の生物に移る水平移動を起こし、予期せぬ毒素をつくり出したり、ガンやエイズなどの病気を起こしかねない」「GMO(遺伝子組み換え)技術は、危険なばくちで、最悪の場合、地球上の生物を滅亡に導きかねない技術だ」と指摘し、日本もヨーロッパやアジア諸国と連携し、GMOへの抵抗、環境をまもる運動への参加を呼びかけました。
集会はまた、クローン問題や多国籍企業の種子支配、表示問題をめぐる情勢、最新のGMO検知技術、大豆トラスト運動などについて報告。(1)すべての組み換え食品の表示の実現(2)安全性確認ができるまで、流通、生産の凍結(3)次期WTO交渉で食料自給の権利を認めさせようとのアピールを採択し、代表が農水省、厚生省に要請行動を行いました。
(新聞「農民」1999.6.14付)
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[1999年6月]
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