「農民」記事データベース990607-407-01

新農基法案

国民的な議論つくせ

全国食健連・農民連の緊急アピールに各界から賛同続々


 政府・自民党は、戦争法に引き続き、二十一世紀の日本の農業・食料・農村のあり方を方向づける新農基法案を強引に押し通そうという重大な情勢を迎えています。全国食健連と農民連は「国会の多数で押し切るのではなく、国民的な討論を」との緊急アピールを呼びかけましたが、五月三十一日現在、文化人、学者・研究者などの賛同者が百人を超えています。賛同者の名前とメッセージを紹介します。(敬称略)

永 六輔(放送タレント)
 「新農基法に限らず、国旗国歌の問題も新ガイドラインも国会の多数で押し切るのではなく、国民的な討論を」に賛同します。

早乙女勝元(作家)
 力づくで押し切るのは、民主主義とはいえません。国民の生命にかかわる大事なことは、徹底討論すべきです。

佐々木久子(エッセイスト)
 食料は生命です。自分たちの食べものについて、他国からとやかくいわれては困ります。

花沢 徳衛(俳優)
 日本人はもっと農業を自分達と直接かんけいある問題として、生産者の身になって考えるべきだ。

小山内美江子(脚本家)
 くわしいことは不勉強でよく分かりませんが、食糧が戦略物資となる以上、食料自給率は守らなければなりません。

増田れい子(ジャーナリスト)
 善意の国民は、ほんとうに自給率を上げるのだ…と思っています。そのウソを明かにしなければなりません。きめの細かいわかりやすい運動が必要です。自由化と自給率の関係をもっとちゃんとつかみましょう。

三浦 綾子(作家)
 食料の自給率の向上をいつも願っておりますので、心より賛同いたします。

山住 正己(教育学者)
 「急いては事を仕損ずる」という諺は、このようなときのためにつくられたのでしょう。

◇文化人

赤瀬川隼(作家)・海老名香葉子(エッセイスト)・藤本義一(作家)・吉開那津子(作家)

◇学者・研究者

浅井基文(明治学院大学教授)・井上和衛(明治大学教授)・井上完二(東京農工大学名誉教授)・井野隆一(農業問題研究者)・上原信博(静岡大学名誉教授)・宇野忠義(弘前大学教授)・大内力(東京大学名誉教授)・大高全洋(山形大学教授)・岡本末三(農業ジャーナリスト)・小川政則(全農技術主管)・大嶋茂男(永続経済研究所共同代表)・大須眞治(中央大学教授)・河相一成(東北大学名誉教授)・川島利雄(大阪府立大学名誉教授)・神田健策(弘前大学教授)・北出俊昭(明治大学教授)・久保田義喜(明治大学教授)・来間泰男(沖縄国際大学教授)・後藤光蔵(武蔵大学教授)・塩沢照俊(農業農協問題研究所北海道支部長)・重富健一(東洋大学名誉教授)・鈴木文熹(南信州地域問題研究所長)・千葉燎郎(食糧政策研究会代表幹事)・豊田尚(中央大学名誉教授)・中野一新(京都大学教授)・中嶋信(徳島大学教授)・中原准一(酪農学園大学教授)・三国英実(広島大学教授)・宮村光重(東都生活協同組合理事長)・村田武(九州大学教授)・守友裕一(福島大学教授)・横山英信(岩手大学助教授)・山田良治(和歌山大学教授)・渡辺信夫(渡辺地域経済研究所・立命館大学講師)・渡辺基(岩手食健連、コメネット会長)・渡辺洋三(東京大学名誉教授)

◇農協・農業団体関係者(一部)

村上光雄(広島・三次農協組合長)・渡辺昭二(三次地方森林組合長)・柏矢訓明(三次農協総代)・宇田篤弘(和歌山・紀ノ川農協組合長)・細川春雄(西和賀農協理事・有機農研会長)・渡部哲雄(福島県小高町農業委員会会長)・山口一門(農業)・佐藤幸雄(岩手農民大学運営委員)

◇その他の団体・個人

西山丈四郎(市民生協にいがた生活協同組合副理事長)・和歌山県教職員組合

(新聞「農民」1999.6.7付)
ライン

1999年6月

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