香川県観音寺市の観音寺農民組合は、組織の強化と農家経営の安定をめざして準備を進めてきた産直センター直売所「菜の花畑」（愛称）を五月一日からオープンさせ、毎週土曜・日曜と木曜日に開設し、消費者からも好評を博しています。

　オープンの日には農民組合員など二十七人からタケノコやナス、ネギ、フキ、ジャガイモ、アスパラ、キャベツ、シイタケをはじめ、タマゴ、切花、鉢植えなど三十種類以上が約三十坪の「菜の花畑」の売り場に並べられました。
　四百人余が訪れましたが、「新鮮な野菜が安く買えて助かります。ご近所の方と一緒にきた」というお年寄りは笑顔で話していました。
　同時に、オープン・イベントとして、地元の高松平和病院善通寺診療所の協力を得て「青空健康教室」を開いたところ、多くの買物客が血圧や尿の検査など、健康チェックをしていました。

　農民組合は「菜の花畑」を成功させるために「一畝でもいいから野菜を作り、直売に出そう」と組合員に訴えたところ、現在五十人ほどが参加しています。参加費は農民組合員が年間二千円、組合員外が五千円となっています。
　組合員外の農民も参加していますが、農民組合では、組合員になってもらおうと働きかけをはじめています。

　今後、組合では宣伝に力を入れ、消費者の希望をかなえるとともに、産直センターの経営を安定させ、地域農業を守る新たな取り組みの跳躍台にしようと頑張っています。